2009年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
7/12
平館沖
曇り 中潮 6:02 12:15 3:40頃 10:30 3 2
 待ちに待った今回の釣り。約一ヶ月の空白は、好調な情報が耳に入ってくる時期なだけに待ち遠しかった。気持ちが高ぶって興奮したせいでうまく寝付けず、多少、寝不足のまま、午前2時前に自宅を出発。途中、身元不明の女性の遺体が先週出た瀬戸子(せとし)グラウンドを通過する際、ザワザワするものを感じつつ、平館漁港に到着した(釣行が終わって家に戻ると犯人逮捕のニュースが流れていた)。

 漁港は日曜日とあって、いつもより車の数が多く、午前2時だと言うのに賑やかだった。しかし、我々が乗る船は3名のみ。よって、今日の船は第二飛鷹丸。同乗者が少ないのがちょっと寂しいが、万が一、爆釣日に当たれば、釣り放題になるわけで、期待は高まるばかりだった(きゃぁ〜、この欲張りメが!)。

 自分は船首左側に釣り座を構えた。普通は船尾を選ぶ人が多いが、ココはキャストする際、右側に人がいないポジションなので気に入っている。それよりも、前回、楽しい思い出を作ったのがココなので「夢を再び」と縁起を担いだとも言える。

 同じく船首右側に陣取った同乗者とお話してみた。岩手県矢巾からお越しになったとのこと(以下、Sさんとします)。前日中に、青森入りし、青森市内のビジネスホテルに宿泊されたという。カレイ釣りで本県を訪れたことはあっても、真鯛は初めてだそうで、釣り方等に不安を抱きながらの挑戦となった。

 ところがどっこい、船がポイントに到着し、スタートからまもなくしてSさんに最初のヒット。オイオイ、もう出たの?早いわぁ。まだ10分も経ってないのではないか。恐らくSさんは非常に興奮していたと思うが、じっとこらえて、真鯛とのやり取りを楽しんだ。船上に上がった真鯛はバタバタと騒ぎ、ちょっと困惑した様子が初々しい。船長から真鯛のシメ方を教えて貰って、頭からバケツに突っ込んだ。

 誰かが釣り上げ、真鯛の姿を見せられると、移植した息子の血がジュワジュワと騒ぐ。でも、これまでは、高揚した気持ちばかりが空回りして、次第に消沈するパターンが多かったのだが、前回に続いて今回も違っていた。早々と真鯛がヒットしたのだ。
 この時期の特長だが浮いている。底取りも何もあったもんじゃない。途中まで落としてやって、このくらいか?と思ったとこで巻き上げれば、それだけでヒットする。しかも、かなり上のほうで食って、下まで一気に走るため、ジェットコースターのようなスリルがある。まだ暗かったので海中で光ってアピール出来ればと蛍光カラーの鯛カブラを使ってみたのだが、読みの通りなのか、単なる偶然なのか、ともかく食ったのが嬉しい。

 午前3時50分。勝負が早くも出て、クーラーの氷が有効活用出来るのがス・テ・キ。あとは、もうどうでもイイやと思いたいところだが、人間ってのは欲深い生き物で、今度は数釣りを楽しみたいと野望を抱き始める。

 だが、あとに続いたのはSさんと船長だった。船長は本日最大の65センチを、もはや、当たり前のように釣り上げて、当たり前のようにシメた。ヒットリグについて、船長の談を紹介する。
 「このナリマン(製品名:カタカナ表記らしい)はバラシが無いのでお勧め。金色のヒラヒラするヤツ(すみません、名称を忘れました)が真鯛にとっては魅力的で、強力に誘うみたいだ。ますへい釣り具店(青森市沖館)の手作り、オリジナル商品である。作ってもすぐに売れるので、品切れになる事が多く、なかなか手に入らないけど、揃えておいたほうがイイよ。60gで1050円」
 ナリキンならぬ、ナリマン。製品名の由来を知りたいものだ。私の推測だが、成田満蔵さんという人が作ったのではないか?

 (下に続く)

フォトギャラリー
↑天気予報では曇りところにより雨(左上写真)、私の釣り座は船首左(左下)、ファーストヒットは56センチ(右)
↑本日の最大サイズ、65センチは須藤船長にヒット
↑船長釣り上げの真鯛は随分、黒かった
↑周囲では30漕近い船がひしめいていた ↑食いも良くバラシが無いと噂の仕掛けナリマン
↑午前7時半、手応え充分の62センチをゲット。60gの鯛カブラで釣れた
 (上から続く)

 明け方の騒々しさが一段落し、やや中だるみ状態になり始めていた。すでにボウズを逃れた気楽さから、普段、あまり使わず、まだ一度も実績のない二番手サオを手に取った。数年前に買ったこの竿は、一度、強い引きを味わったものの、見事に針外れしてしまい、以来、メインの竿がトラブった時の控えとして同行はさせるが、縁起が悪いバラシ竿として、なかなか真剣に使うことがなかった。

 そんな竿に午前7時半、本日の二枚目がヒット。オ、オ、オォ〜! ついに魂が入った。ただ、メイン竿に比べて柔らかさが足りず、ちと辛いものがある。こんな時に限って、根性のある魚が食い付いたみたいで、ドラグを毎度のごとく弱めにセットしていたこともあり、ラインがどんどん果てしなく出て行った。

 いやはや、それにしても良く走る。苦労して巻いてきたのに、大きなジー音と共に糸が出てしまう。少しマジにならなければ、困ったことになりそうだ。むむむ、どうやらカリフォルニア方面に向っているみたいだ。これはまずい、ロスまでは糸がもたんだろ。
 幸いにして真鯛はハワイ辺りで弱ってきたらしく、ようやく止まった。ヨシ、あとは巻けばいいだけだ。とはいえ、日付変更線付近からこちらの体力が厳しくなってきた。タモに手をやる船長に「まだ結構です。引きを堪能したいので、ゆっくり上げます。どうぞ、ご自分の釣りをしててください」と、表面上は余裕のコメントを吐いてみた。

 5分近い・・・いや、5分以上の格闘は久しぶりである。このパワフルさは、もしかしたら自己記録更新サイズかも知れないと考えるようになり、心臓がトキメキ出した。もし80を越えてたら、どうしよ〜?ホールインワン保険に入ってないしなぁ〜。 ラインはファイヤーライン+フロロのショックリーダーだから、まずラインブレイクすることは無いだろう。みんな、ビックリするだろうなぁ〜・・・。

 弱った真鯛が徐々に上がってきた。オッ!うっ?エッ?ヘッ! うんむむ、80は無さそうだ(笑)。でも、それに匹敵するパワーは十分あったように思う(いまだ、体験したことがないのに、こんなこと言うと叱られるかな?)。62センチ真鯛ちゃん(メスだった)には感謝、感謝。真鯛はサイズだけじゃないのは、わかっているつもり。パワーを計れるリールがあったら、面白いんじゃないですかね?馬力に対抗して、鯛だから、鯛力(たいりき)とか、どうです、ハハハ。メーカー様?ご検討のほど、よろしく。

 いやぁ〜、釣りってホント楽しいですねぇ〜。

↑本日の釣果、船中6枚(一番上が船長、左2枚は自分、右3枚はSさん)
 未計測だが、Sさんの釣った真ん中の真鯛も大きいねぇ〜
↑釣りって楽しいネ! 最初の獲物は蛍光色40gで釣れた

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