2009年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
7/30
横浜沖
小雨のち晴れ 小潮 9:37 3:11 4:10頃 11:00 8 1
 2005年以来、約4年ぶりの源氏ケ浦・幸丸での真鯛釣り。
 ホームページの予約表をずっとチェックしていたが、なかなか入り込む余地がなく、秋までダメかと半ば諦めていたのだが、何気なく覗くと、ぽっかり3人分の空きがあった。タイミング良く、仕事が休み。これはもう行くしかない。速攻で「予約申し込み」ボタンを押していた。

 と同時に、2005年に清水川とココ源氏ケ浦で度々顔が会って、いつのまにか親しくなったMSKさんのことが頭に浮かび、お誘いメールを出してみた。MSKさんからは今年、私の身を案ずるメールをいただき、チャンスがあれば一緒に釣りをしましょうと約束していたのだ。返信は夏休み中のかわいいお孫さんとの大事な時間を削って同乗してくれるとのこと。これにより楽しみが二倍になった。

 MSKさんに源氏ケ浦での真鯛釣りの近況を尋ねてみた。オオォ〜、リグがブラーからスピンソニックに変わったらしい。津軽海峡のほうもブラーから鯛カブラに変わったが、やはり、源氏ケ浦にも変化が起きていたのかと、改めて浦島太郎状態になった。郷に入りては郷に従えと、ニューバージョンのスピンソニックを5種購入した。

 午前3時30分、源氏ケ浦漁港に到着。ココまで来る間、ずっと雨が降り、今日は雨中戦だと覚悟していたのだが、なぜか止み、予報に反して穏やかな天気になってきた。40分、中山船長が現れ、以前にはなかった抽選が始まった。荷物を置く場所の抽選だという。この時点で抽選の意味をまだ良く理解していなかった。1番を引き当てた自分は右舷船尾に荷物を置いたのだが、ポイントの“のし”に到着してわかってきた。

 潮の流れに合わせて、みんなが移動するのである。つまり左舷方向に潮が行ってると左舷に固まり、右舷方向なら右舷側に。これだと仕掛けが船底を通って反対側に走るということは回避できそうだ。ただし、片側がやや過密になるため、お祭りの危険性は高まる。

 開始まもなく午前5時20分、左舷中央の人にヒット。サイズ不明だが、60センチ弱はありそうだ。幸先良かったが、このあと、40センチほどのデカフグが入れ食いになる。イソメの房掛けは4年前と変わらない。

 普通、今ごろの真鯛は中層に浮いており、その辺りを攻めるのだが、あまりにもフグが多く、底を少し狙ってみた。コンコンの挨拶の後、グイグイときて、何かがヒット。そこそこのファイトをみせつつ、現れたのがマコガレイだった。これには船長から「掟破りだ」との警告が発せられる(笑)。

 朝方の一枚目以降、本命はおとなしく、エサ獲りは賑やかな釣りが船のあちこちで続いていた。釣れるのはフグやサバ。
 こちらのジンクスは「フグの下に鯛がいる」。不思議なモノで津軽海峡では全く逆のことを言う(笑)。
 イソメの付け方が逆ならば、考え方も逆とは実に面白い。

 (下に続く)

フォトギャラリー
↑午前5時20分、左舷で上がる ↑酔っぱらっては乗船できません
↑オキアミコマセで真鯛達を引き寄せる ↑ギラッ!と光った時、胸の鼓動が高まる
↑ネットに入った瞬間、熱い闘いは終わる。これがイイから通ってしまう
↑ヒットリグはピンク+白(左下写真)、ほぼ同じタイミングでMSKさんと仲良くゲット(右)
↑64センチ真鯛、おめでとうございます ↑相変わらず、楽しい中山船長でした
 (上から続く)

 秋田県の大館市から弟さんと一緒に来たという方の竿先がコツコツと来た。それを見て「来たね、来たね」と話していると、悲しいことにアタリが消えた。「残念でしたね」と言ったその時、自分の竿が曲がった。ただ、先ほどからフグに沢山もてあそばれていたため、フグだと思ってた。だが、時々グイグイと来るので、なんか違うな?と思い始め、ちょっとマジに巻いてみた。だって「鯛だぁ〜」と騒いでフグだったらカッコ悪いんだもん。ココは慎重に。
 タモ網を抱えて隣りにやってきた船長からは「鯛だべ?」と言われ、保険を掛ける意味で「う〜ん、良くわからない」と返事すると「ウソだべぇ〜、鯛だべさ、鯛」と痛いとこを突いてくる。

 ファイトが次第に激しくなり、ようやく鯛だと確信する。

 午前9時前、待望の横浜真鯛が船上に上がった。やりぃ〜ました。ココの鯛は裏切らないから好き(笑)。
 網から取り出そうとして、難儀していた時、今度は右隣りで釣っていたMSKさんにヒット。
 なにょー?我々の再会を祝福するため、一匹ずつ仲良く来たとは実に律義な鯛だぁ〜! タモ網を早く解放しなければと思うのだが、フックが引っ掛かり、なかなか外れない。焦る。どうしようもなくリーダーカットで解決をはかった。

 MSKさんは寡黙にラインを巻いていた。竿の曲がり方からして大物に違いない。にも関わらず、実に冷静である。さすが人生の大先輩らしく、自分のようにチャラチャラした釣りはしない。海面に浮いてきた真鯛は大きかった。MSKさんから後日聞いた話では、バラシそうで内心ハラハラしたとのことだが、きっと謙遜だろう。そのような気配を全く感じさせない釣りだった。お見事。

 MSKさん64センチ、自分55センチ。現場では「夫婦(めおと)」で決まったが、MSKさんから「メス」と報告があり、こちらも「メス」だったことから「姉妹」に変更して、公式発表とさせていただく。

 気が利く船長がツーショットの写真を撮ってくれた。この絵が今日の釣りで実現するとは思いもしなかった。神様からのプレゼントだと思いたい。惜しむらくは、第二次世界大戦の日本兵みたいな格好で写真に収まってしまったこと。気持ちが高揚しており、とてもファッションにまで注意が回らなかったのである。言い訳するならば、少しずつ日差しが強くなり、日焼けがまだ許されない身分として、首筋に受ける紫外線をカットするため、このような格好になったのだ。

 幸丸との相性の良さを今回も実感した。過去において釣れなかったのはまだ一度だけ。
 「乗れば来そう」なテレパシーを感じるのだ。もしかしたら自分は鯛と会話してるのかも知れない(少し調子に乗り過ぎている感がする)。それが4年経った今もまだ生きていたことが嬉しい。

 MSKさんからは、病気の影響がまだ残り 少しやつれて居るのかと思われていたらしく、それが一般人と変わらずしっかりと釣りをしていたのには驚いたという。実にありがたい言葉をちょうだいした。とはいえ、まだ薬とは縁が切れない体。もう少し元気になって、90センチ真鯛に負けない体力を付けたいと思う。


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