2010年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
6/18
龍飛沖
晴れ 小潮 7:04 13:36 3:30頃 18:00 6 0
 今年はもう10回近い深夜ドライブを経験しているが、濃霧の日がやたらと多いような気がする。この異常さが釣果へ微妙に影響しているのか。今日は楽しい釣りがしたい。

 煙のような濃霧のトンネルを何度か突き抜けて、午前3時、龍飛崎に到着。仙台からの釣友6名が乗った車2台はすでに待機していた。
 今回は須藤船長を半日強、貸し切る、ロングラン釣行である。
 そもそも、こんな計画を立てるくらいなので、皆、気合い十分なのだが、朝の挨拶で須藤さんに「クーラーボックスに座って釣る人には釣れないよ。攻めの釣りをしないとダメ」と言われ、一同、「こりゃ、座れんわい」とビビる(笑)。

 釣り座は船首にTOME、SIBU、gajinさんの3名、船尾には熊、kenichiさんの2名、中間に自分とアベさんが陣取った。

 出港の準備をしていると、プゥ〜ンという羽音。蚊である。これまではヤマセが続き、低温の日が多かったので、蚊の対策を考えることもなかった。ガイドにライン通ししている間も邪魔をして、イヤな予感がしたが、案の定、終わってみると、移植して新しくなったO型の血を吸われていて、4ヶ所ほどやられていた。蚊に刺されるのも5年ぶりか?

 今日は、須藤船長のアドバイスにしたがって、イソメを一切使わないことにした。
 船長曰く「イソメは一人でも付けると釣れなくなる。仕立ての場合は、乗り合いと違って、揃えることが可能なので、そのようにしてみてはどうか?先日は、それで爆釣して早上がりした。カブラかメタルジグが有効。色は問わない」

 皆の反応は複雑だった。カブラをメインで考えてはいるが、もし食いが渋かった場合にはイソメを使って他の魚で遊ぼうという人もいた。それでなくとも今日は長い釣りになる。気分転換でエサ釣りもしてみたいというのは当然の考えである。ともかく、須藤さんの言葉を信じてエサはヤメにした。

 空は晴れ渡り、霧の心配は無くなった。波も穏やかで、釣り日和になりそうだ。
 水深約50m付近に刺し掛かった時、魚探に黒い魚影が出てきた。中層である。早速、停船してフィッシングスタート。
 朝一は気持ちが最も高ぶっている時間。船中では、つい先ほどまで会話に夢中になっていたが、一気に静かになって集中をした。
 船首のTOMEさんにファーストヒットするも、鯛の曲がりではなく、ソイかな?と予想を付けていたら、デカフグだった。今季初めて見るフグの姿に水温が上昇してきたことを確信し、少しホッとした。

 朝6時、TOMEさんの竿が再び曲がった。うむっ?今度は本命みたいだ。黒鯛釣りの名人は、さすがに慌てることなく、釣り上げたが、これまで納得のいくサイズが出ていなかっただけに、60センチ真鯛に大満足。この時点では、もっとたくさん釣れそうな感じがしていたため、動画撮影の準備をしておらず、この後に釣った他の方々の絵はあるのに、TOMEさんの記念動画がナッシングで誠に申し訳ない。船長の「エサ無しカブラで爆釣&早上がり」という言葉が頭の中をグルグル回っていて、カメラを構える時間も惜しかった(笑)。
 ま、今後も津軽の海へ通ってくれるとのことなので、その時まで動画はお預けと、お願いしたい。

 さて、時合いが到来したらしく、まもなく、熊さんにもヒット。いやぁ、この人、確実性が高い。早くも一枚、結果を出し、気分的にもリラックスの釣りが出来るのは何とも羨ましい。最も魚種豊富に釣ったのが熊さん。真鯛2枚の他、ホッケ、アイナメ、ミズクサカレイなどいろいろ釣ったことで、須藤さんから「この人は釣りがうまい」とのお墨付きを貰う。

 すると、今回初めてご一緒したアベさんにヒット。船上は真鯛で溢れることになりそうだと嬉しい予感をしつつ、成り行きを見守ったところ「あれっ?」の声。アワセを入れようとした際に針外れしたらしい。結果的に、これを取っていれば、ボウズ逃れだっただけに惜しいことをした。

 やや間が空いて、8時半、gajinさんにヒット。前後2本づつの計4本針を装備したメタルジグ110g(確か、そう言っていた気がする)に食ってきた。自分と同じ左舷側に陣取っていたため、キャストのたびにドッポォ〜ンとでかい音を立てていた。
 某氏は「どこかでベイトでも跳ねているのかと思ったよ(笑)」と、夜のパーティーで述懐していたが、御本人も「こんなのに食ってくるとは思わなかった」と驚きの表明をしたのには、笑いが起こった。なお、真鯛の他にも同じメタルジグでホッケのダブルヒットを披露してくれた。

 さて、時合いが去ると、静寂とべた凪による眠りへの誘いが始まった。
 夜通し、徹夜で仙台から移動の疲れが出て、相次いで、ダウン。皆が寝ている間にこっそりと90センチ真鯛でも釣って驚かそうと目論んだが、真鯛も一眠りに入ったのか、ツンともコンとも来ない。

 (下に続く)

フォトギャラリー
↑本日の第一号はTOMEさんの60センチ ↑まもなく熊さんに第二号56センチ
↑gajinさんは、皆が驚いた110gの超長いメタルジグで52センチ真鯛ゲット
↑徹夜の移動と心地よい揺れが、まぶたを閉じさせ、爆釣の夢へ導かれた zzzzz
↑船首でも爆睡2名いる中、孤軍奮闘のgajinさん ↑TOMEさん、何、釣ったのかな?

 (上から続く)

 潮も動かず、アタリも無いため、ソイのお土産を少し持って帰ればどうかとの船長の提案で西へ移動。
 ところが行ってみると、やたらと根がきつく、kenichiさんなぞは、リグ投入から一発目での根掛かりを連続4度も経験。自分もあっという間に2個ロスト。ソイを狙うどころか、リグを失う恐さが先立ち、仕掛け投入の勇気が無くなった。あまりにもすごいので、ひと息入れようと船首のTOMEさん達の状況を見に行ってみると、やはり彼らもロストの嵐だった。
 30分ほどでヤメて、再び、真鯛ポイントへ入った。

 午後1時、kenichiさんのロッドが海に突き刺さった。テキストで説明するより、動画は一目りょう然なので、そちらを良く見ていただきたい。ファイヤーライン0.8号にショックリーダー2号のラインシステム。ドラグ緩めの調整。船底を通って、反対側にラインが引っ張られているため、辛そうだ。船長と相談の結果、船を移動して真鯛の位置を変えさせることにした。あとは、動画の通りである。ビンビン来る手応えは、kenichiさんにこの世で一番幸せな釣りをしているのは自分だと思わせていたはず。

 相手はどんなサイズだろ?と期待に胸高鳴り、早く姿を見たいと思いつつも、焦ってバラシては元も子もない・・・などと様々なことを考えていたはず。船上に上がった78センチを見て、先ほどロストした4個のリグは先行投資だったんだとスッパリ諦めがついたことでしょう。仲間からも、もし根掛かりがなくて、古いまんまのシステムでヒットしてたら、ラインブレイクしてたかも、と言われていた。

 午後2時、SIBUさんに待望のヒット。氏も、これまで何度も津軽の海に通い続けた人である。ようやく挨拶に来た真鯛には「遅かったジャン、なぜ、もっと早く来てくれなかったのか」と文句を言いたいが、感謝したい(笑)。
 今回はアベさんと私がボウズをくらった。自分はいつでも通えるのでボウズでも仕方ないが、遠方の方々には笑顔で帰って欲しい。アベさんは今回は2度目の釣行ということで、他の苦労した方に敬意を表すべく、我慢して貰いたい。3回目には釣果が出るのではないかと思う。へこたれずに、また来て欲しい。

 さて、夕方に西の沖合で雷とも、爆発とも区別の付かない、ドォ〜〜〜ン!!!という大きな音がした。その後、F16戦闘機1機が我々の上を飛んでいった。何かの事故でも起きたのではないかと心配になって、携帯で確認したが、そのような動きはなかった。
 その話を職場の同僚に話して、解決した。
 ヒントは「その後、F16戦闘機が飛んでいった」にあった。
 音速を越える時に出る大きな音だったのだ。先日、秋田のほうで戦闘機の出す爆音に驚いた比内地鶏が大量に死んだとニュースになったが、それなのかもしれない。朝鮮半島で有事でも起こったかと、まさに釣りどころで無くなっただけに人騒がせである(笑)。

 終了後は、おだいばオートビレッジ(外ケ浜町平舘)に移動して、コテージで祝賀パーティー。喜べる人が多かったこともあり、パーティーは盛り上がった。一人ずつ、本日の汗を流し、一人ずつ、二階のベッドに消えていき、午後11時、誰も居なくなったのを見届けてから自分も寝床にもぐった。



 別な角度で見た釣行記がSato's Factory(TOMEさんのホームページ)にあります。
 トップ左側にあるメニューの8.釣行記録「2010年」と、9.遠征記録「津軽真鯛遠征10」に載っています。

 また、壁穴の楽園(杜の熊さんのページ)にも写真あります。 


kenichiさんの78センチ真鯛、とくと御覧あれ

↑根掛かりで、辛い4個のロストするも、78センチ真鯛を獲り、喜色満面のkenichiさん
↑タモ網のフレームと同等のサイズ ↑赤カブラで釣りましたヨ〜
↑SIBUさん、52センチ真鯛、おめでと〜!
↑本日の釣果は6枚。私もこの写真の中に入りたかったなぁ〜
↑釣りのあとは、コテージで祝杯を上げました。みんなでワイワイやるのもまた楽しいひとときです

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