2011年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
7/3
今別・平舘沖
曇り&晴れ 小潮 7:15 13:13 4:00頃 18:00 8 0
 宮古市在住の小暮さんグループ4名と、いつもの仙台グループ4名との合同仕立て船釣り。

 小暮グループは前日午後も船に乗っており、連チャンの真鯛釣り。
 一方、我々は午前と午後の通しで行なうダイハードな14時間連続釣行。
 小暮さんに「通しで乗りませんか?」と誘いを掛けたが、さすがに丁重に断られた(笑)。よって本日は、昼に一旦、袰月漁港に戻って小暮さん達を降ろしたのち、再び、海に出るスケジュールとなった。

 前日は釣果が伸びず、今日こそ、大真鯛をお土産にと張りきって乗った小暮グループだった。

 しかし今日も状況は良くならず、結論を先に言うと、14時間で船中一枚しか出ない貧果、トホホ。

 津軽の真鯛はどこに行ってしまったのか?
 実は真鯛が釣れない原因を裏付けるようなことが、宮古・八戸・三沢などの太平洋岸北部で起こっていた。かつて無いほどの大量の真鯛が獲れているというのだ。被災地支援のため、三陸へ、みな、行ってるのか?宮古から遠路はるばる津軽まで来たというのに行き違いとは、慰めの言葉がみつからない。

 春先はイソメは付けないほうが良いとの話だったが、今は両方アリだとのことで、今回は一人1000円分を準備してみた。
 リグもカブラ系とブラー系の両方を試してみるつもり。対策はそれなりに建ててはいたのだが。

 シーンと静まり返る時間が続く中、午前10時、酒田(山形県)の沖堤防へ遠征していたgajinさんから写メ付きメールがTOMEさんに届いた。ひと目、見たTOMEさんが瞬間的にフリーズした後、「うへぇ〜!」と声を上げた。アベさんが磯竿で74センチ真鯛をゲットしたという。

 誇らしげにでかい真鯛を抱えた写メ(左写真:提供TOME氏)は、衝撃的だった。飛鷹IIにマッハ3で酒田へ行くことをリクエストしたかった・・・が、それは無理というもん(笑)。

 何度かポイントを変え、その移動時、小暮さん達から東日本大震災の貴重な生の話を伺った。のどかだった港町の風景が、まるで空襲にでもあったような惨状を目の当たりにして、震えた様子が良く伝わってくる話だった。復興はまだずっと先の話だろうが、一歩ずつ着実に歩んで欲しいと強く思った。

 なお、オオウラさんが、我が合衆国の真鯛ページを参考にされたらしく、私と同じクーラーボックスやリールを準備されたと聞いて、気恥ずかしいやら、責任を感じるやら、そして、ちょっぴり嬉しかった。

 底を狙えばミズクサカレイ(宮古ではヒガレイと言う)やソイが釣れる。ただ、自分は底モノを諦めて、中層にターゲットを絞ったため、全くアタラない。

 午前の部の終了間際、タックスさんがビンビン玉にイソメの一匹掛けで真鯛をヒットさせた。船酔いの不安を払拭する一尾に一人だけ高笑い。ネットから取り出す際、真鯛を見てビックリ。口ではなく、目の上にスレ掛かりしていた。真鯛もさぞ、眉間が痛かったことだろう。

 ようやく本命が現れたことで、皆、竿先に集中したが、あとが続かず、前半戦終了。無念の袰月帰港となった。

 (下に続く)


フォトギャラリー
なかなか釣れない状況に疲れが見える小暮さんのグループ。
右写真、右からオオウラさん、ホソカワさん、ミカワさん、小暮さん、そして自分

タックスさん、ついに津軽の真鯛をゲット。
ビンビン玉にヘディングでもして遊んでいたのだろうか、眉間に針が刺さるスレ掛かりだった

 午前の結果を受けて、須藤船長に午後のポイントについて相談してみた。

 気分転換を兼ねて、午後は約15キロ東の平舘へ移動することに決定。ただ、ココもあまり良くないそうだ。とはいえ、袰月で終日、釣り糸を垂れるよりはイイ。

 本日の釣行後は平舘のおだいばオートビレッジに一泊することになっていた。予定外のポイント変更によって、車も袰月から平舘へ移動させることになった。

 車2台は先に平舘に到着し、飛鷹IIを待ちかまえ、接岸と同時にすぐ出港。

 今季初、そして昨季もあまり訪れることの無かった平舘に心が躍った。予報とは裏腹に陽が射すようになってきて、楽しい釣りにしたかったのだが、平舘も激シブだった。ネタが無いほど、シブかった。

下北半島・材木岩周辺。人家は全く無く、絶壁が南北に延々と続く
フェリーなど大型船の通り道ゆえ、しばらくすると
航走波が押し寄せて震度8ぐらいに揺れた
下北半島を目の前にして、キャスト

 (上から続く)

 午後2時半、船長から平舘海峡を横断して下北へ行ってみるかと提案。おぉ〜、かつて黒鯛釣りで良く訪れた下北。青森市から車だととてつもなく遠いが、平舘から船だと20分チョイで到着でき、あっという間である。ややダレ気味になっていたので、そのハナシに乗った。次第に迫ってくる磯場を見て、良く通ったことを思い出した。懐かしい。こちらは切り立った断崖が迫るため、海岸に家は全然無く、人の気配はゼロ。居るのは北限の猿か、カモシカか。魚も人馴れせず、すぐに寄ってくる“はず”の予定だったが、静かなモノだった。
 約1時間、探ってみたが、タモ網を担いで走るようなシーンが作れず、平舘へUターン。

 残り2時間弱。夕まずめを狙う。付近には釣り船もあまりみられなくなっていた。
 午後6時、無念の終了ホイッスル。う〜ん、釣りって難しいなぁ〜。

 さて、平舘漁港から、おだいばオートビレッジまではすぐ近くなのだが「胃袋を満たす夕食」「疲れた心を癒すアルコール」を準備しないといけない。付近にはコンビニやスーパーなどが無いので、おだいばとは逆方向の外ケ浜町蟹田まで15キロを走った。買い出しをして、すぐにまた15キロ同じ道を戻った。往復30キロのロスタイムは大きい。平舘近辺にコンビニがあればなぁ〜。

 おだいばオートビレッジは昨年も利用しているが、満足している。6人泊まれて、1棟16000円はリーズナブル。内部もキレイだし、タオルや洗面などのアメニティーグッズが備えられている。ただ、キャンセル料が前日〜三日前で80%というのが、難点か?なにせ、釣りってのは天気に左右されやすいため、中止になった場合のリスクが高い。今回は週間天気予報があまり良くなかっただけに、やきもきしたし、もう少しキャンセル条件を緩和して欲しいなと思った。

 コテージでの質素な会が午後7時半、スタート。格別の酒があれば、とっても苦い酒もある。みんなが心地よく酔える釣果にならないのが釣り。天国と地獄があるだけに、釣れた時の感激が増幅されるのだ。だから釣りって面白いし、やめられない。

 午後10時過ぎ、皆さんの健やかな寝息を確認したのち、ベッドに入った。瞬間的に爆睡。

 翌朝、目が覚めると外は激しい雨だった。東風も強く、波も高そうだ。この天気が一日早かったら、中止に追い込まれていたはず。昨日で良かったなぁ〜とホッとしながら、コテージをあとにした。


コテージで祝勝&反省会
本日、ただ一人、美酒(美女じゃないよ)に酔いしれる
権利を獲得したタックスさん、おめでとう!
見よ!36時間(多分)、寝ていない
平均年齢50代後半のタフな男達の姿を
コテージで過ごす、まったりとした時間が、
これまたイイんですよねぇ〜
翌朝は激しい雨だった。夜中から集中的に降って、
屋根を直撃する音で眠れない人もいた

★ return ★