2011年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
7/19
横浜沖
晴れ 中潮 6:01 12:22 4:40頃 11:00 7 2
 16、17、18日は巷で言うところの三連休。自分は仕事し、皆さんが仕事を始める19日からの休みに遊ぶことにした。
 ただ、この三日間、やたらと忙しい“三連勤”となり、18日の仕事が21時に終わって帰宅後、急いで仮眠しようとベッドに入ったが、疲れが残っていたか、なかなか寝付けず、結局は2時間ほど寝返りを繰り返したあとに、起きることを決断。

 そこで、困った時の眠気覚まし「エスタロンモカ12」を飲んで、今回は釣行することにした。1回2錠中にコーヒー3〜4杯分のカフェインが含まれているそうで、自分には良く効く。飲む時刻を間違うと、寝たい時に寝れずに困ることがあるので、慎重に飲む必要がある。効き目が切れるとメチャクチャ眠くなる時もあるので、尚更である。

 横浜町までの道路80キロはとても快適だった。深夜2時半、すれ違う車がメチャクチャ少なくてマイペースな安全走行が出来た。背後から猛スピードで接近されて、怖い思いをする時が時々あるが、今日はそれもなく、ほとんど道路独占状態。三連休が明けて、明日からは仕事というので一般車が走る環境でなかったのも一つの理由か?

 午前4時、同船者が全員集まり、挨拶をかわしたあと、乗船者名簿に記入し、恒例の荷物置き場クジ(※1)を行なって「4番」を引き当てた自分は船尾を申告。荷物の移動終了と共に第8幸丸は岸壁を離れ、みんなの夢を乗せて、本日のポイントへ突っ走った。

(※1)空き缶に割りばしが8本入っていて、それぞれに1〜8番が書かれている。1番を引いた人から順に荷物を船首に置くか、船尾に置くかを船長に告げる。全員、荷物を所定の場所に置いて準備が整ったら出港する。ただし、釣り座はどこで釣ろうと自由。クジの結果が釣り座を決めるものではない。

 探見丸親機のスイッチが入った。さぁ〜、子機はどうか? おぉ〜、船の選択画面にすると「第8幸丸」の表記が現れた。それにカーソルを合わせて「決定」にしたら、魚探の映像がまさに親機と同じ表示になり、感動! 面白いジャン!

 約10分でポイントに着き、フィッシング・スタート。
 しばらく、沈黙が続く。探見丸は上層に反応が出ているが、小魚らしい。時々、中層に大きなカタマリが出て、必死に捕らえようとするが、うまくいかない。魚群アラームをonにセットしていると、頻繁にピーピー鳴るのだが、釣れない。

 潮が1時から5時の方向に緩く流れ、あまり良くない。最近暴れ傾向のフグすらアタラない。
 右舷に並んだ誰の竿も曲がらないまま、時間が過ぎ、船長がついにロッドを手にした。6時半かな?正確にはわからないが、その船長に何者かがヒット。「ハァ〜イ、フグでぇ〜す」と言ったのは大ウソで、美しいピンクの魚体が姿を現わした。やられたぁ〜。皆が大苦戦してるのに、どうして簡単に釣るんだろ。百戦錬磨の名人ゆえ、我々より鋭いセンサーを持っているのは認めるが、こうもあっさり結果を出されると、言葉が出ない。

 次の二枚目を釣り上げたのも船長だった。遊びに来た船長と雑談すると、今日はやむを得ずドタキャンしたお客さんがいて、その人が船代を友達に持たせて来たのだそうで「ハイ、そうですか」とタダで受け取る性格じゃない船長は、お土産に自分が釣った真鯛をプレゼントすることにしたのだそうだ。う〜ん、なかなか良い話だ。だからこそ気合いが入っているのかもしれない。いや、そんな詮索は彼には通用しない。もはや自然体でも船長に真鯛は釣れるのだ。

  (下に続く)


フォトギャラリー
午前4時半、港を離れてポイントに向かう時。最高にたまらないね〜。やるぞぉ〜って気持ちで満ちている
久々の大物69.3cm、3450gは非常に良く引きました
↑探見丸、↓今回のヒットリグ
本日の釣果2枚。満足してます。こんな釣りが出来たことに感謝したい

 (上から続く)

 ?時、常連の「0の男」さんのドラグが激しく鳴り、間違いなく本命を直感。
 オー、凄い!と騒いでいたその時、事故?事件?・・・それとも誰かのイタズラ?(いや、そこまでは言うまい)は起こった。
 半円を描いていたロッドが、根性ナシの一直線になった。信じたくない光景に「アレッ?」しか言葉が続かない。ラインブレイクか?・・・いや、違った。なんと、針が「ヘの字」に伸び切ってしまってハズレたのだ。なんてこった、そんなのアリかい?アンビリーバボー。チヌ針を使っていたのが原因か? 源氏ケ浦では、他にもスプリットリングを変形させて、針外しに成功した真鯛もいるそうで、モンスターや頭の切れる真鯛がたくさん居るのだなと実感させられた。

 さて、自分には7時半、ようやくファーストヒット。それまでにも時折、コンコンとアタリが来ていたが、ようやく食わせることが出来た。引きの感触からして、バラシの危険性は少ないとみて、多少、強引に巻いてきた。船上に上がった真鯛は良く日焼けして黒かった。まさしく天然真鯛を象徴する黒さだ(養殖では日焼けさせまいと屋根をかけて、キレイなピンク色を保とうとされますからね)。
 ヒットリグはスピンソニック、ピンク/グロー14g。(自分の中では)定番とも言えるこのカラーでのヒットは、嬉しい。

 その後、フグが活発化し、魚市場でも高い値で取引されそうな50センチ前後が上がった。これほどまでに大きいと、フグ専用船を出してもイイかも知れない。下関に出荷すれば船代くらいにはなりそ・・・・いや、それは無理か。
 スピンソニックごと失った船長が、ライン確認したところ、ボロボロになってて、まさにフグの仕業によるバラシだったと判明。
 「ソニックを返せ〜」とフグに文句を言っていた。

 10時半、たまぁ〜に来るアタリに神経を張っていたが、それまでとは違う明確なアタリがきた。コン、コンと来て、ちょうど脇にいた船長のアドバイスに従って、ハンドルをゆっくり巻いた時、追い食いするようにまたコン、コン来た。ドキドキするのを抑えつつ、更にゆっくり巻いたら、一気に突っ込んだ。アワセを大きく入れ、あとはロッドを立てて巻いた。コンからゴンに変わり、にやける。
 サイズは悪くない。オォ〜、素晴らしいファイトをしてくれる。
 だいぶ、近くなった頃に、力任せに突っ込む真鯛を大いに堪能した。船長にタモ入れをしてもらって、感動の時間が終了。
 想像通りのサイズだった(自宅に戻ってからの計測で69.3cm、3450g)。うんにゃ、釣ってすぐ計測してれば70は超えていたかも知れない(笑)。メジャーを忘れた自分がいけないんダ。ヒットリグはオキアミスペシャル14g。今回初めて使用したカラーだった。少し不安があったが、このヒットで払拭した。

 残り時間はまだ20分ほどあったが、これで満足した自分は珍しくストップフィッシング。こんな釣りを毎回出来たらなぁ〜。

 探見丸は、幸丸のエンジンが止まって親機が7時頃にストップしたために、子機の役割もその時点で終了。
 釣れたのは、その後だったので、ハッキリ言って、その恩恵には授からなかった(笑)。となると、探見丸の必要性が疑問視されかねないところだが、ホタテのノシに付ける、いわゆる「のし釣り」では、あまり探見丸は効果ないかもしれない。

 津軽半島一帯の、船を流して釣るスタイルの「流し釣り」の時こそ、威力を発揮すると考えているので、まぁ〜、今回は使えなかったとしても、別に問題ではない。それよりも「人間探見丸(別名、中山)」がいるので、そちらの魚群アラームを信じて、これからも釣りしていきたいと思う。


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