2011年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
10/09
三厩沖
晴れ 中潮 13:52 7:33 6:30頃 17:30 7 0
 東日本大震災復興を祈願する「津軽海峡真鯛コンペ2011」。
 この日は天気の心配が全くないほどのベストコンディション。午前6時の出港に合わせて、仙台から6名、地元は2名、合計8名が三厩漁港に集まった。

 今回は趣向を変えて、釣った魚にポイントを設定し、トータルの点数を競うという競技会スタイルにしてみた。

 真鯛、30cm未満は30pts、それ以上はサイズそのままがptsに。外道にもptsが設定され、ソイ、アイナメ、カサゴ、ブリ系という、本命では無いものの、釣って嬉しい魚種は20pts、それ以外の魚種(カレイ、ベラ、ホウボウ)は10pts、釣って嫌われる魚種(フグやサメ)はマイナス20ptsにしてみた。想定外のモノは、その都度、KaS審査委員長がptsを決める「その他」という項目も用意した。

 実はこんな設定にしたのにはワケがある。
 釣りが終われば、7名がケビンハウスに泊まって、打ち上げパーティーを行なうのだが、ベッドが6台しか無いため、予備の布団に寝なければならない者が出る。それをどうやって決めるか?ってのが発端だった。一番わかりやすいのは、本命真鯛を沢山釣った人に好きなベッドの選択権を与えれば、真鯛コンペとしては誰もが納得するルールになるだろう。しかし、真鯛がそんなに沢山釣れるわけではないので、外道もポイントにすれば、そこそこ点差にばらつきが出るだろうと考えた。また、秋は小さい真鯛が(チャリコ:30cm未満。スゴイのは10cmくらいしかない真鯛も)良く釣れるので、楽しめる。

 この企画、結構、皆の闘争心に火を点けたらしく、いつもより面白い釣りになった。

 開始早々、杜の熊選手にホウボウが立て続けにヒットし、早くも40ptsを先行。次にSIBU選手へチャリコ(ぎゃぁ〜、出たぁ〜)、KaS選手には45cmが出るなどポイントアップに船上は賑わった。この調子でいけば、高得点による激しい順位争いになりそうだなと思っていたところ、パタリと当たりが途絶えてしまう。時折、フグやサメが良く出るぐらいで、KaS選手やkenichi選手は竿がしなればしなるほど、ポイントが減る「フィッシング・プア」状況に陥ってしまった。

  (下に続く)


フォトギャラリー
釣りに専念出来る最高の天気になった 今大会の優勝者、TOME選手

KaS選手、58cmを筆頭に3枚上げるもフグとサメの爆釣が尾を引き、3位に甘んじる 出港時の選手達

KaS選手、58cm真鯛と闘うシーン

Kenichi選手と夕焼けのシルエット。カッチョええ〜〜やん!オラも真似したいわ(画像提供:SIBU選手)
サメやフグが釣れると笑いの渦に Kenichi選手、58cm他、終了間際に怒濤の入れ食いで準優勝

 (上から続く)

 昼が近付くにつれて、そのフグですら当たらなくなり、ポカポカ陽気に仙台からの長時間移動も手伝って、夢の世界に入る選手が続出。

 船長が所持する他の2隻も、付近の海に出ていることから、携帯で状況を確認するが、どれも良くないというモノだった。

 長い空白の時間が過ぎていく。満潮の午後2時を過ぎて、潮が動き始めても活気づかない。
 スタート時の賑やかさは何だったのか?チャリコでもイイ。ポイントが欲しい。でも釣れない。

 午後2時50分、背中合わせに船尾左舷に陣取っていたKaS選手のドラグ音がシーンと静まり返った船上に響き渡った。
 「おやっ??、ダンナ、本命ですかい?」に「シーーーー」
 マイナスpts魚種を沢山釣って凹み気味の氏は、騒ぎたくなかったようだ。だが、しかし、ドラグの音は隠しようもない。
 「でかいんじゃない?」「・・・・ん〜、ちょっとネ」

 これがヒットする直前、KaS審査委員長より「真鯛はメインなのだから、30cm以上はサイズそのままがptsというよりは、サイズ×2倍というルールに変えよう」と提案があって、満場一致(船上一致が正しいか?)了承されたばかりだった。
 まさに、このヒットを自らが予測したかのごとく、グッド・タイミングの提案だった。

 58cmの本命真鯛が引き上げられた。116ptsゲットは一気にマイナスポイントを減らすビッグな獲物だった。

 夕まずめが近付くにつれ、ポツポツと出るようになり、選手個々の気合いが徐々に入り出した。

 午後4時、最後は浅場で釣りたいと須藤船長にリクエストし、水深30mへ移動。結果的に、コレが良い判断となる。
 船首に陣取るTOME選手とkenichi選手が、入れ食いラストスパート状態に。これに触発されて、必死な釣りをした他の選手にもヒットし、最後は「あぁ〜、もう少し延長したぁ〜い」との声も上がった。

 しかし、午後5時30分ジャストをもって終了と厳しく定められたルールにのっとって「10、9、8,7・・・」とカウントダウンされる中、終了の合図。結果は表の通り。
 自分はフグ一匹のみの貧果、とほほ。皆さんからは暖かい励ましの言葉をいただき感謝します(笑)。

 なお、本来であれば、唯一の布団に寝るのは自分一人のはずだったが、今回利用した「眺海の森林ウッドパーク(今別町)」のケビンハウスは、ベッドが無く、すべて布団でした(爆笑)。申し訳ないけど、ビリの苦痛を味わうような辛い寝床にならず、気持ち良く寝させていただきました。

 ただ、今回のポイント制は非常に好評だったので、更にルールが精査され、より楽しい企画となって登場することになりそうです。


選  手 本命 外道 TOTAL
真鯛
30cm以下は30pts
31cm以上は(cm×2)pts
ソイ,アイナメ
カサゴ,ブリ系
20pts
カレイ,ベラ
ホウボウ
10pts
フグ,サメ
-20pts
その他
TOME 43,30,30,32,38,40 0 0 0 0 366
Kenichi 58,33,40,34,30,30 3 1 4 0 310
KaS 45,58,43 0 0 5 0 192
SIBU 30,30,34 3 1 2 ホヤ1(2pts) 160
杜の熊 30,30 0 2 0 0 80
松田 30 0 0 0 0 30
Yohei 30 1 0 2 0 10
あすぱむ 0 0 0 1 0 -20

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