2012年の真鯛釣果
日
|
場 所 |
天 気
|
潮回り | 満 潮 | 干 潮 | 開 始 | 終 了 | 同乗者 | 釣 果 |
7/15
|
平舘沖
|
雨のち曇り | 若潮 | 13:09 | 6:48 | 4:00 | 18:00 | 9 | 1 |
好調続く平舘沖で恒例の14時間ダイハード釣りを行なってきました。 昨年は松ちゃんが新規参入して、我が津軽藩真鯛釣り倶楽部のメンバーが一人増えたが(合計で2名:笑)、今季また新たなチャレンジャーが加わった。我が社の2階にある某通信社に4月から支局長として赴任した広ちゃんである(軽々しい呼び方で失礼かと思うが、気さくな方なので、ま、イイだろ。許して下さい、広ちゃん)。 その広ちゃん、赴任してまもなく、松ちゃんに洗脳され、更にあすぱむ様も加わって、真鯛の凄さを吹き込まれたもんだから、ヤル気満々。感動の一尾を釣らせたいと思ったのだが・・・、残念ながら、今回は振り向いてくれなかった。これに懲りて、次は無いのかなと心配したが(なにせ14時間も海の上。釣れないとベテランでも辛い)、後日、会社で遭った時に「次の釣行を楽しみにしてる」と言うんだから、その素質有りとみた。今後、時期を見計らって再釣行して、是非、釣らせたいと思う。 天気は、スタート時から小雨がシトシト降り、それが徐々にウエアに染み込み、特に袖口辺りが濡れて気持ち悪い。寒さが身に応える。幸いにして波はそんなになく、状況は悪くなかった。かつて鯛のみならず、見えない敵「船酔い」とも格闘する一部メンバーがいたが、近ごろは後者を克服傾向にあるみたいで、つくづく鯛の底力を感じる。 午前4時、ポイント到着後、小松さんが第1投目でヒット。なんというテクニック。この人、何かを持っている(仕掛けは沢山持っている)。テンヤで60cmをゲット。予め「朝まずめ勝負、それを逃すと釣れない」と言われたため、小松さんの鯛を写すことなく、自分は釣りを続行。ゴメン、小松さん。その代わり、罪滅ぼしに二枚目を撮影しました。ってことは、この人、2枚釣ったのがバレバレじゃん。 潮の流れはさほど激しくないことから、水深60mでも45g等のカブラでも底取り可能だった。よって、軽いテンヤでも釣りになる。各自思い思いの仕掛けを投入し、船上は「どの仕掛けが一番良く釣れるか?」の闘いとなる。ただ、そのために、流され気味のテンヤと、他のカブラやジグが、お祭りする事態も発生。そんな中、アクシデントが起こった。隣りの松ちゃんが、海面に現れた真鯛をネット準備中に、お祭りが判明し、もたついた時、痛恨のフックオフ(♪鯛がバレたらフックオフ)。腹ビレをパタパタさせながら「サヨナラ〜」して帰っていった。松ちゃん、ガックリ! その後も竿が大きくしなったが、こちらも♪鯛がバレたらフックオフと、地獄の展開。 探見丸ミニ・PLAYSに映る魚影を皆に伝える。中層にポツリと出れば「上から○m!」、底に固まりが出れば「底に魚群」、上に真っ赤な群れが出れば「上層にベイトの群れ」と、結構、忙しくアナウンス。アラームがピッピッ鳴るたびに、手に取ってしまうクセが付いてしまった。発信する情報に翻弄させられた皆さんも大変だったに違いない。 (下に続く) |
フォトギャラリー | |
あとで鯛を合成するために撮影 | 出港前の最も元気なひととき |
低く垂れ込めた雲と小雨が、7月とは思えない肌寒さの試練を与えた | |
今季最大の64センチ釣っちゃったよ〜 | 中古リールと安物ロッドで釣っちゃったよ〜 |
憲一さん、68センチ真鯛 | |
SIBUさん、自己新の68センチ、おめでと〜 | 時の人・小松さん。イイ釣りしてるねぇ〜 |
(上から続く) 午前5時前。ここずっと、皆の前では沈黙を続けた一人の男のロッドが遂に海に突き刺さった。毎回、悪いジンクスにピリオドを打つんだとの心構えで臨みながら、ボウズ&ボウズの丸坊主。破れかぶれで、10年前に処分品として安売りしてたベイトリール(Abu Garcia)を物置の奥から出してきて、少し違う釣りを考えていた(らしい)。ロッドが無かったので、5,000円の安いヤツを買って、ひとまず、釣りのスタイルを完成させた(らしい)。 ところが、これに魚がヒットするんだから、釣りは面白い。水深60m付近で赤金の鯛カブラ(90g)を使い、だいぶ上まで上がったところにゴゴゴォ〜ンときた(らしい)。オオオォ〜、ゴセンエンのロッドが壊れるぅ〜と心配した(らしい)が、どうにかファイトは出来ている。ラインはPEだが、なにせ、使っていないリールなだけに、いつ巻いたモノなのかも、記憶にないため、優しく、箱入り娘を扱うように引き寄せた(らしい)。まもなくしてギラッと海面が光り、ネットイン。64センチ真鯛に貧弱なタックル、良く耐えたものだ。 8時過ぎ、SIBUさんのジグに自己新の68センチ、ヒット。背後なため、情報が乏しく、詳しく説明できない。 テンヤ一筋のタックスさんは47センチ。津軽の海が性に合っているらしく、今回のゲットで6連勝を達成。非常に向上心が高く、今、流行りの「神経絞め」に挑戦した。漁師などのプロがやる締め方で、真鯛の脳天に金属製のワイヤーを刺して瞬殺し、鯛の鮮度を最高に保つ方法だが、なかなか難しい。見事に完成させ、自宅で家族に振る舞ったところ、大好評だったというから、さぞ鼻高々だったことだろう。 正午前には憲一さんの赤カブラに68センチがヒット。これが釣れる前には、船の移動中に「アタリもなんも無い」と嘆いていたのに、一気に幸せモンになるんだから、諦めずにやればきっと良い時が来るというイイお手本だ。 朝方は小雨と肌寒さに悩まされたが、次第に天候が回復して、後半は釣りだけに集中できた。のだが、予想通りにアタリが渋くなり、アブラツノザメや、フグ、アイナメ等が時々来るぐらいで、期待は夕まずめに。 終了の午後6時が近づき、カウントダウンを始める。「30分前」・・・「20分前」・・・「10分前」・・・と、その時、背後でざわめきが起こった。小松さんにヒット。う〜ん、やっぱり何かを持っている、この人は。始めと終わりで、きっちり〆るんだから、ドラえもん、いや、タダもんじゃない。65センチが上がったところで終了。 本日の釣果 SIBUさんと憲一さんに68センチ、小松さんに65と60の二枚、TOMEさんに50、タックスさんに47、あすぱむに待望の64。船中7枚。前日に30枚以上出たそうで、もっと釣れると期待したが、ハズレたのが残念。 港に戻った後は、今別町の眺海の森林ウッドパーク・ケビンハウスで大宴会。ほとんど寝ていない中年の男達は、魚以上に元気良く、漬物とホルモン焼きと各自の食材にかぶり付き、適度なアルコールでノドを潤して、午後10時頃、コテッ!と爆睡した。夜中、ふと目が覚めると、強く屋根を叩く雨音。かなり激しい雨が降っていた。イビキの音がかき消され、全く聞こえないまま、スッキリの朝を迎えられた。 この雨は陽が上がっても、ずっと降り続き、我々の釣りが前日だったことを神に感謝。須藤船長は「明日も船が出るよ」と言っていたので、この強い雨に打たれながら、今、釣り糸を垂れている人達のことを思った。なお、この日(16日)は大雨洪水警報が出されるほどの悪天候となり、青森県内の各地で浸水被害が出た。仙台の皆さんが無事に帰着したとのメールにホッと一安心した。 すでに秋の大会に向けて、リクエストが強く出された。呪縛から解き放たれた「あすぱむ」が大暴れする予感がする、うふふ。 |