2014年の真鯛釣果
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
7/24
平舘沖
晴れ 中潮 14:10 7:43 4:00 11:30 4 0
 前半戦もいよいよ終盤。鯛は、既に湾内に入ってしまったのか、あるいは、陸奥湾への玄関口・平舘にまだ居るのか?昨年は8月に平舘で釣果が出ているので、居ると思いたいのだが、今年はどうも例年とは違うようだ。

 今回はトハナG(他、隊長とオオウラさん)に、会社の同僚J君を加えてのブルーウッズ仕立て。最近、ヤマセが続き、出船中止が多かったため、情報は少ない。乗っ込みが終わりに入り、鯛の棚はボトム付近が狙い目になりそうだとのことで、重めの仕掛けを準備した。

 午前3時半。港に着くと静かだった。車は我々の3台しか見当たらない。平日だということもあるが、ピークは過ぎたと感じさせられる。今日はメタルジグの他にテンヤも用意してみた。ただ、10〜12号クラスのテンヤは、あまり手持ちの数が無く、ちょっと不安。また、しばらく使っていなかったテンテン(80g)も持ってきた。

 ポイント(水深約50〜60m)に着くと、底から10mほど上に鯛の反応が出ているとのことで、60gのメタルジグで試してみた。ところが、潮がやたらと速く、底取りがなかなか出来ない。春先は21gでも底に着いたのに、今日はどこまでも流れていく。この速い潮が「夏潮」の特長だそうだ。パラシュートアンカーを打つものの、それ以上に潮は速かった。リグの重量は次第に増えて、130gのカブラも使ってみた。底は取れるのだが、一度、巻き上げて、再び落とすと速い底潮に乗って、船底へどんどん流された。そんな中、テンテンでは時折、アタリが出て、集中してみたが、乗ることが無かった。回収するとイソメは奇麗に取られていた。鯛か? 鯛に違いない。

 そのうち根掛かりが頻発しだした。タングステンジグ、テンテン、カブラをロストし、今日の損失は大きかった。またラインへのゴミの付着もひどく、これがキャスト時にガイドに当たって、飛びが悪くなったり、最悪だったのはゴミがPEを接着剤のようにくっつけてガイドに絡んでしまったことである。終了時刻が迫っていたため、ほぐす時間がなく、予備竿にスイッチして、やっとソイを釣ったのは皮肉だった。

 鯛長・・・いや、隊長がでかい本命を釣って、我が合衆国のトップページを飾りたいとのことで、頑張って下さいとエールを送ったところ、ロッドがしなった。「オオオ〜!」と注目すると、あらま、アンディ(フグ)。気を取り直して、頑張ったら、またアンディ。物凄いしなり方をして、ドラグがジッ!と鳴ったので「オッ!遂に乗りましたか?」と注目したら「アース!(根掛かり)」に一同爆笑。今回も隊長の面白トークに随分、笑わせて貰いました。

 船尾左舷のJ君は魚種豊富に釣って、今回のメンバーの中で、唯一、楽しい釣りをしていた。ヒラメ、コブダイ、ソイ、マゾイ、サメの五目達成。中でも78センチのコブダイは注目された。
 奮闘すること10分(くらいか?)。上がるまで正体不明なのが釣りの面白いところ。青物か?いや、でかい鯛じゃないか?ただ鯛でも青でもなさそうな怪しい突っ込みに船長も「???」とタモ網を手にして待機した。やっと白い形が見えてきて「わぁ〜、でかい鯛だぁ〜」と喜んだのも束の間、頭がデコッパチで「なんじゃ、こりゃ〜」。船長曰く「コブダイだぁ〜。こんなでかいの滅多に見られない」。
 タモにすくわれ、船に上がったその時、バタバタと激しく抵抗して、「うわぁ〜」と悲鳴(笑)。歯並びの悪い人みたいな口に、J君も「気持ちわりぃ〜」と言いつつ、テンヤをその口から外そうとしたら、また暴れて、テンヤワンヤした。帰港後、皆が特長あるコブに触った。「ひゃぁ〜、柔らけぇ〜。ぷにょぷにょしてる」

 コブダイ情報。別名カンダイ。タイと付くがベラの仲間。日本産ベラ類では最も大きくなる暖海性の磯魚で、全長1mに達する大物もいる。額がコブ状にふくれているのが雄。頑丈なアゴと歯を持つ肉食魚で、かつてはイシダイ、イシガキダイに並ぶ磯の大物釣りの主役だった。近年は数が急激に減ってきている。引きは強烈で「カンダイのひとのし」という言葉もある。夏場はかなり美味。(釣り魚カラー図鑑より)

 (下に続く)


フォトギャラリー
物凄いナブラがあちこちで立った
隊長、ゴジラでハイ!ポーズ。次はでかい鯛でお願いしますよ。 爽やかな青空が広がった
かなり重くて、このポーズは辛かったらしい。それにしても微妙に異様な形した魚だ 人面魚みたいだ!と某氏(実は自分)が言った。コブは、きゃりーぽにょぽにょ、してた
ゴジラこと、ソイをようやくゲット 流木を巻き込み、スクリュー欠けたか?

 (上から続く)

 今日はベイトが物凄かった。音を伝えられないのが残念だが、異様な波の音が聞こえてきた。船の周囲はナブラだらけで追いかける青物の波があちこちでバシャバシャと立った。これを見て、黙っていられなくなったJ君が「このやろ〜!」の言葉を発してナブラにキャスト。何回目かのキャストでヒット。乗った!とニンマリした瞬間、ラインブレイク。大物ブリの可能性大に悔しがった。

 竿先を見ていると、海中でキラキラ光るホタルのように奇麗なモノが辺り一面に見えた。船長の「青に追われて、死んだカタクチイワシの残がいです」に、これだけエサが漂っているのなら、真鯛が浮いてきても良さそうなもんだと思ったが、そこは浅はかな人間の考えること。真鯛とじっくり話をしてみたいものだ。

 船は平舘から15キロも北の高野崎方面まで移動してくれたが、なかなか本命に会えなかった。

 海上で5センチ弱ほどの、大型クマンバチ1匹が襲来。逃げ場の無い我々は戸惑いつつ、飛び去るのを待ったが、グルグル旋回した。夏の甲子園地方大会真っ只中であるが、ココで元高校球児の船長の出番が来た(ちなみにこの日は青森大会の決勝があった。八戸光星学院が青森高を破って、甲子園進出を決めた)。バシン!と叩き落とそうとしたがジャストミートといかず、二度目でやっと捕らえた(笑)。海面にチャポッ!クマンバチは力尽き、海に消えた。帰港時にもまたクマンバチ1匹が襲来し、船長は操縦中のためどうにも出来ず困ったが、何事もなく飛び去った。

 ラストは根魚ポイントへ。
 船長「ゴジラが居ますよ、ココは」。竿を曲げた隊長がポツリと「なんですか?ゴジラってのは?」「ソイです。顔付きが似てるからゴジラなんです」「ほぉ〜」「ほら、やっぱりゴジラだ」「あら、そうだ、ゴジラだ」

 自分にもやっと最後にゴジラが来た。しかし、姿を見るまで、ゴミだと思っていた。ほとんど頭を振ることもなく、ただ重いだけなため、コンビニ袋か、底の石でも針掛かりしたのだとばかり思い、気合いの入らないハンドル操作をしていたら、ゴジラだった。

 怪獣ゴジラを含め、いろんな生き物と出会ったが、結局、誰一人、本命を見ることなく終了。

 帰りの全速力中にトラブル発生。快調に走っていたブルーウッズが、突然、ガラゴリグラゲゴ!と船底で音がした。なんだ?ホタテの浮き玉にでも上がったか?いや、違う、大きめの流木だった。船長、真っ青。港まであともう少し。スクリューを回すと、何となく違和感があるらしい。岸壁に着いて、スクリューを点検してみたが、これといって大きな破損は発見出来なかった。

 翌日のBWブログではスクリューを新品に替えて土曜日からの釣り船には影響が出なかったとのこと。へたすりゃ、100万近くの出費になるケースもあると言ってただけに、少しホッとしたらしい。


サメも春よりサイズアップ 魚探反応はイイんだが スクリュー交換しました

★ return ★