2014年の真鯛釣果
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
11/19
奥内沖
曇り時々雨 中潮 13:01 7:01 7:00 13:00 5 0

 今回はトハナ仕立てで、鯛多ニックへの初乗船。かねてから、気になっていた船ということもあり、海が荒れないことを祈っていた。とっころが、予報はすぐれない。今、釣れている茂浦沖は西の風7mとヤバい。無理か。

 午後6時半、ボスのトハナ君から電話。「船長から『早上がりになる可能性も大きいが、奥内方面なら出られないことも無さそう。どうする?』と聞かれたので、皆さんの意見を聞いています。どうしますか?」「ん〜〜、鯛多ニックに乗ってみたい。だからビック師匠に一任」「わっかりました」

 もはや、この時点で出船は決定したも同然だった。なぜなら「何があっても、取りあえず、港までは行く」という主義を持つ師匠のこと。「やぁ〜めた」とは絶対に言わないだろう。

 案の定、午前6時半に集合し、その時点で判断することに決定した。

 翌朝6時、青森マリーナに到着。あれぇ〜?人っ子一人いない。各船、中止を決定したらしく、船着き場は閑散としていた。

 陸奥大島灯台の観測値は西の風11mと出ており、やはり茂浦方面は無理。よって、鯛の活性が高いかどうかは微妙だが、奥内方面に向かった。まずは奥内手前の油川沖で船はスピードを緩めた。船長、魚探で探っているが、なかなか止まらない。魚影が薄くて決め手を欠いているようだ。

 鯛多ニックにはソナーが備(ソナー)わっていると聞いていたので、探してみると、あった、あった。船長が操作するハンドルの右手に。丸い円がモニターに映り、時計の針で言う3時方向に、時々、魚のマークが出る。釣らせるための工夫をしている船は、やはり人気が高い。ブルーウッズも岬丸も魚探情報を事細かに伝えてくれるおかげで、自分の釣果が格段に上がったのだと思っている。

 ひとまず、水深30mからスタート。

 今日の釣り座は船首に自分とビック師匠、船尾にトハナ&ヒデキの時化コンビの他、初対面の2名。背後にビック師匠がいるのは不気味。アタリの少ない苦戦の釣りになった時は要注意である。
 コン、コン、コン・・・来たぁ〜、いたずらが。自分の竿尻を突っついていた。

 風は4時の方向からビュービュー吹き、次第に足下がじりじりと冷えてきた。
 今の時期、冬用ウエアを着るのは当然だが、風を見くびっていた。太ももや、つま先など、特に下半身が冷えて、集中力を保つには厳しくなっていた。ブーツも靴下も、夏仕様だった。つま先が凍傷にでも掛かったようにピリピリし出して、足踏みをしてみるが、あまり効果ない。次に指先がピリピリし始めた。せめてカイロぐらいは準備すれば良かったと悔やむ。

 とまぁ〜、他愛のない話がずっと続くので、読者の皆さんはそろそろ飽きたと思う。釣りの話をしよう〜。

 (下に続く)


フォトギャラリー
今日のマリーナは我々だけ 鯛多ニック、初乗り
船尾は広々としている。その分、船首が若干狭いか
船首にはクーラースペースが無いので、後ろに置く
スポットライトを浴びる青森市内
トハナ君、ついに呪縛から解放 針先ポッキ!の孫針

 (上から続く)

 コココ・・・ヒット!誰? 人と違うことをやるのがモットーの師匠だった。皆がエビてんやでやってるのに、イソメでやっていた。アタリは多いと言う。上がってきたのは金魚すくいのネットが最も似合いそうな、生後三ヶ月の赤ちゃん真鯛だった、ギャハハ、おめでとう〜ございますぅ〜。似合いますねぇ〜。
 「ふん、これでも、鯛に間違いないもんねぇ〜」とニヤケた顔して、勝ち誇ったように言ってきた。ううう、こんなので負けたくない!少なくとも12センチくらいのは釣りたい。

 船尾のほうで歓声が上がった。誰? オッ!トハナ君だ。10/3にハチマルを釣って以来、その鯛の怨念に悩まされていた。久しぶりのゲットに歓喜の涙?・・・は出ていなかった。
 すぐ隣でヒデキはピンク・スペシャルでバンバン、サメやサバなどの外道を釣って、時折「コノヤロー」と、お下品な言葉を飛ばす。血の気の多いヒデキはサメを血祭りにしていた、こわぁ〜。

 さて、自分はどうか。細かいアタリが少しだけあるが、この日、メンバーの中で一番ヒマな釣りをしていた。エビが長持ちするの、なんの。この調子なら半年は持つだろう。

 午前10時、唯一、大きなアタリが出た。70?80?90?はありそうな、イイ手応えだ。周囲の羨望のまなざしと鯛への激励を背中に浴びて、わざとドラグ音をジージー鳴らして、嫌がらせしてみる。
  気ん持ち、イイなやぁ〜!
 ん? 魚は、はさみを持ってラインカットのチャンスを伺うヒデキの方向に走る。はさみが届かないと見るや、今度は自分のラインを絡めて、お祭りバラシ作戦に変更した。ヤバい。

 数分、格闘し、そろそろか、と、船長が隣に来た時、ヴォン!とイヤな感触がぁ〜〜〜、ウッ!やられた、ヒデキの作戦成功か? テンション、かからないぞぉ〜。どないなっとんのやぁ〜?
 巻き上げたら「???」。テンヤは残っていた。おやおや、孫針の先、3ミリほどのところで折れていた。掛かりが浅かった!硬い唇にかろうじて引っ掛かり、踏ん張ったが、針先が耐え切れなかったってとこか。ヒデキのせいでは無かった。

 以降、誰にも釣れなくなったため、バラしたヤツが悪いとイジメを受けたが、最近の自分は強くなった。ひるむこと無く、淡々と次のヒットを目指した・・・が、釣れなかった。

 結局、トハナ君の独擅場で終了。船中、わずか1.5枚(師匠の鯛は0.5)。
 貧果だったが、鯛多ニックに乗れたことで、そんなにショックは無かった。ってゆぅ〜か、翌20日はブルーウッズでの連チャン釣行が予定されていたため、結果は明日出せばいいかと余裕があった、ワッハッハ。


★ return ★