いろいろあった今回の釣りだった。

　まずは本来乗るはずだったブルーウッズのセンシュ船長が緊急入院・・・ああ、違った、ケガ？事故？による故障（※１）のため操船不可となり、急きょ、違う船に乗ることとなった。
　※１　釣り船業務中、どこからともなく忍び寄ったスズメバチにブスリと腕を刺され、激痛が走ったものの気力で治すとしたが、２〜３日経って丸太のように腫れ上がったらしい。こりゃ、まずいと、1日夜、急病センターに駆け込んで処置。

　さて、その代わりの船とは「鯛多ニック」。
　一瞬、耳を疑ったが、鯛多ニックの仕立て予約がドタキャンになって空きができたという。
　ひぇ〜〜、最盛期にはほとんど乗れない鯛多ニックに乗れるの？ラッキー！と喜びを悟られないよう冷静に「じゃぁ、お願いします」と返事した（笑）。
　センシュ船長をひと刺しした蜂に感謝である（笑）。

　今回は仲間には教えずにお忍びで来青した仙台の釣友２名との釣り。漁港で本日の作戦会議をしていたところ、背後から近付く男の影が見えた。
　「おはよーございます」　ん？誰だ？ドキッ！
　「あっれっれ？　ヒデキじゃん！６月のオイラからの同行リクエストをことごとく断ってきたのになんでココにいるの？」
　「今日はどの船に？」「ブルーウッズです」「ナニョー、騙したなぁ〜」「エヘヘ」

　後ろに同じ職場の方も居る。ってことは、ウチら３名とヒデキ２名、あとは盛岡のお客さん１名かい。と思ってたら、その盛岡の方が現れ、またまたビックリ。後ろに３名いるのダ。
　小学２年生で習う足し算をすると、３＋２＋３＝８。そう８名正解！パチパチパチ・・・・ん、待てよ、喜んでる場合じゃないだろ、乗れねぇ〜ジャン。

　まもなくして登場した鯛多ニック船長にお話すると「あすぱむ１、ヒデキ２、盛岡３」で聞いているという。

　どっしぇ〜！二人はボートに乗って引っ張ってもらってやるか？

　すぐ隣りでは出船の準備をしている「なお丸」がいた。鯛多ニック船長が交渉の末、急きょ、２名を乗せてもらえる事になったが、誰が移るか？
　その時、ヒデキが、いや、ヒデキ様が「ウチらがそっちに乗ります」と優しくもカッコいい事を言ってくれて一気に解決。ヒデキ〜、申し訳ない、ホント、恩に着るよ。この場を借りて御礼申し上げます。今後は「荒れ男」とか「時化男」と言ってイジることはしません。

　とまぁ〜、こんなハプニングの中、出港した。

　（下に続く）

　（上から続く）
　ポイントに到着してジグをキャスト。今日はジグで遊びたかった。というのも、安物だがワラサに適したロッドを買ったので試したかった。早めに鯛を釣って、余裕出来たらワラサをヒットさせ、前回、ヘロヘロになった釣りとどれだけ違うのかを比べてみたかったのだ。

　す・る・と、船尾右舷のgajinさんが真鯛ヒット。続いて中央左舷のアベさんもヒットさせて、新規購入のベイトリールにちゃっかり魂入れをした。ほんでまた自分の背後で・・・船尾左舷でも、と連続ヒットで船内が大いに活性上がったため、うぬ？ジグなんか飛ばしてられない。gajin、アベ両氏が使っているカブラに変えてチョポンしてみた。
　ココン！おやっ、アタった。食え、食え、食えと念じながらハンドルを巻くとズン！と竿先が海に刺さった。 アッタリ〜！たいして大きくはないが、ボウズ脱出の喜びに浸りながら船長にタモ入れして貰った。
　 時刻はまだ午前５時。イケるよ、もっと、４〜５枚は？　うふ。ってことで、ジグ用ロッドはすっかりカブラ用ロッドになってしまってた。

　しかし、そこからが良くなかった。朝のラッシュが去って、食いが急に悪くなった。コツコツとアタリはあるのだが、乗せられない。「アタリあるんだけどなぁ〜」に船長「あるんならば獲って下さいよ〜」うむ、確かに。でも獲れない。

　時間の経過とともに船上は静かになってしまった。天気予報は９時頃から西風８〜９メートルと強くなるものだったが、少しだけ外れ気味。ただ、10時過ぎると強くなって、白波も立つようになってきたため、10時半終了。船中、10数枚。最大サイズは50あるかどうか。

　後から戻ってきた、なお丸乗船のヒデキに状況を尋ねた。
　「ダメでした」うっ、すまねぇ〜。