2016年の真鯛釣果
釣行日
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果

7/20

平舘沖
晴れ 大潮 3:24 9:49 5:30 13:00 2 2

 ウッズ船長には申し訳ないが、本日は平日のため、我々3人(自分、トハナ、種タケ)しか予約が入らず、プチ仕立て状態で出船。3人だと広く使えて、客の立場からすれば非常にイイ。

 “トハナ様”のデリカに乗せて貰って、午前3時半、平舘漁港に到着。
 オオオ〜〜、♪誰もいない海、二人の愛を確かめたくってぇ〜・・・を口ずさみたくなるような駐車場がガランとして人気(ひとけ)が無い。6月の週末は、ボーナス出た後の歓楽街のように人も車も多かったのに、この閑散さは不気味に思えるほどだ。
 鯛多ニック船長が到着し、今日は少なくとも2隻が海へ出ることはハッキリした。ところが・・・。

 来ない。誰が? センチョ。 何? まずい? だよね 岸壁でヘチ釣りでもする? じょーだんだべ

 なぁ〜んて、実際はそんなに深刻な会話じゃなかったのだが、(スマホの履歴から)午前4時2分27秒、電話が入った。「すみませぇ〜ん、オイラ船長、目覚ましの針を1時間間違えて寝坊してしまいました。これから向かいますので、もう少し待ってチョンマゲ」と慌てた声が。
 「なんだ、そうだったのか。いいよ、いいよ、ゆっくりで。安全に来てチョンマゲ」と優しく返答。

 ってことで、約1時間遅れて出船。結果的にこの1時間の差は深刻なモノにならず(他船が朝からノーヒット中)、むしろポイント到着してすぐ真鯛の顔を拝めたので、船長と我々の関係が悪化することにはならなかった。船長からのお詫びとして、いつもより終了時間の延長サービスがあり、その時間帯にヒットさせられなかったので、逆に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

 今季は、メタルジグで平舘真鯛を攻略したいと正月から計画し、新しくロッドを購入するなど、準備を整えてきた。ところが、ジグにちょっかい出されたのは数えるほどしかなく、しかもフッキングまで至らずに泣きばかりみていた。7月も終盤に入り、鯛がむつ湾に入ったと考えると平舘釣行も終わりに近いか?ロッドに入魂することなく竿納めの可能性が出てきて、かなり焦っていた。

 釣り開始からそんなに時間が経っていない6時頃だったか?ラインを通して鯛に警戒感を与えないようにキャストしていたら・・・おひょ〜、来たぁ〜、鯛子ちゃんがぁ〜。
 コツコツとジグにヘディング。「今年の鯛は食いが浅いので、ハヤる気持ちをグッと抑えて、待て」と船長は言う。コツ・・ココン・・コココ・・・ツンツン・・・うわぁ〜、行きてぇ〜、でも待てってか? ココココ・・・ひゃぁ〜、まだかよ・・・ズズズ・・・ズゥ〜・・・「行げ!」の船長合図で竿を立てた。
 ゴン! イヒヒ、乗ったぁ〜。やったぜ、ジグで真鯛、ついに達成。
 50センチ台の鯛。ううう、ウレP〜〜〜。オレは、やれば出来る子なんだぁ〜!
 あれだけ待ったのに針は微妙なところに掛かっており、一つ間違えばバレていたかも知れない鯛だった。

 魚探の反応は中層で良く、まさに今日はメタルジグの出番。船長がヒット、種タケさんもヒットし、船上は笑顔で満たされていた。わっはっは・・・わっはっは・・・うっ!あれっ? 一人、物静かな男がひとり居た。「トハちゃん、鯛、このポイントにいるよ。どぉ〜したの?」と敢えて刺激的な言葉を使ってみる。

 「イイんでぇ〜〜す。船長の鯛を貰うから、釣らなくてもイイんだもぉ〜ん」「えっ?船長は今日、家に持って帰るってよ」「ゲッ?マジすか?でも、イイんだもぉ〜ん。じゃぁ〜、種タケちゃんから貰うもぉ〜ん」「オレの鯛?やだぁ〜。平舘初の鯛だから、あげないよ」「そんなぁ〜。じゃ、あすぱむさ・・・いや、プライドが許さないから、いぃ〜らない」「オラもあげない!」「ふぅ〜んだ」「こっちも、ふ〜〜んだ」

(下に続く)


フォトギャラリー
日の出前の平舘漁港

午前4時、平舘漁港は無風。濃霧の予想されたが全く問題なかった

トハ、ついにヒット やっと入魂
トハちゃん、ついにゲット ようやくこのロッドに入魂
自衛隊機が飛来
海上自衛隊の訓練か?飛んでくる飛行機、多数。
哨戒機などの仮想ターゲットにされたか、我々めがけて低空で飛んで来た
快晴
ちょっとばかし、タメを取ってポーズしてみたりして
出ました、大物
手応え十分。楽しませてくれました

(上から続く)

 種タケさん、二枚目をヒット。大物とのやり取り中、ゴン!と船体に何かがぶつかる大きな音がした。
 「痛ってぇ〜〜、弁慶の泣き所、しこたまぶつけたぁ!」
 あら、可哀想。竿とリールに両手が使用中のため、弁慶をさすることが出来ない。
 「わぁおぉ〜、痛ってぇ〜なぁ。マジ、痛てぇ、ううう」
 泣きたい痛さと闘いながら、真鯛ゲット!執念だね、これは。お見事。
 彼は真鯛2枚の他、ワラサ、サワラ(ウッズ船長曰く「今季初サワラ」)もゲットし、クーラーの中は華やかだった。

 続いて自分に二枚目がヒット。
 船首のお立ち台に立ち、前方にキャストするたびに、ほぼ決まった場所でク!ク!ク!とアタリが出ていた。集中的にそこへキャストを繰り返していた時、中層でコン!と小さく当たった瞬間、ドラグがジーーと鳴った。あらぁ〜、手応え十分じゃ、ないかぁ〜。こりゃでかいぞ!

 ゲゲッ!? ジーーとドラグが鳴るたび、白い煙?が出る。まさか?うそ〜?と思ったら、ウソだった。スプールが激しく回転する時、ラインについた海水が霧吹き状態になっていただけ、アハハ。周囲の皆さんには大騒ぎして申し訳なかったッス。すんませ〜〜〜ん。

 船長がタモに手をかけたので「お願い!まだ持たないで〜。口にしたくはないが、バレるんで置いてチョ。あと、この引き、ちょっと楽しみたいから時間使って獲りたい」「了解。残り10mになったら教えて下さい」「あいよ〜」

 ん〜〜、たんのすぃ〜〜。イイねぇ〜、このグイグイ感が。いい加減、観念しなさい。ジジジ〜〜〜、おりゃぁ〜、また走ったわい。元気あるな、このお嬢ちゃん(あとで捌いたところ、妊娠中の女性でした)。

 「あすぱむさぁ〜ん、遊んでばかりいないで、そろそろ上げて貰わないと・・・」「オッと失礼!んだば、フィニッシュといくか。どぉりゃぁ〜!」

 ギラッと現れた魚体はデカかった。ブラボー! 無事、ネットイン。73cm! やっほ〜!
 当たりジグは爆釣ジグ25gの赤金。なお、本日の二枚とも、この赤金でゲット。他のカラーに変えて探ってみたものの、赤金のアタリが一番多かった。

 まだ、あのポイントに居そうな気配がしていたので、急いでまたキャストしてみると、やはりココンと来る。いる、いる、いる。後ろの皆が徐々に領海侵犯気味にマイポイント近くへキャストを試みるが、ダハハ、無理。ワタシのキャストポイントはまだ先なのじゃぁ〜、ワァ〜ッハッハ(あぁ〜、なんて意地の悪い自分)。しかし、この後、続かず、アタリも出なくなった。

 (トハちゃん、中層でのアタリがあったが、コレ、小さい青物でしょと言った途端、強く引き込まれ、結束部から切られてしまったという話は、本人の名誉のため、ココでは書かないことにして)トハちゃんに遂にヒット。釣り開始から4時間の沈黙を破る一尾は、彼のみならず、皆を幸せにする鯛だった。

 「やったジャン、オイラも嬉しいよ。トハちゃんが釣らないと帰りの車内はお通夜になるんで心配してたよ」「ご心配かけました。嬉しいッス」「これで全員ゲットだから、あとは思う存分、釣るべぇ〜」「はぁ〜い」と返事した直後、二枚目を追加。あれ?それ、早過ぎね?並んだ。
 更に三枚目!なにょぉ〜?怒濤の連発。第4コーナー回ったところで、一気にスパートかけた「トハチェフスキー」最後は頭一つ差の竿頭でゴール。

 2時間遅い午後1時、終了のホイッスルがプゥ〜〜。

 ひとまず、平舘の鯛釣りは今回で終了。次からは、むつ湾東側、横浜町源氏ケ浦での釣行になる。早く勝率5割にしたい。頑張るぞぉ〜。


フォトギャラリー
種ケンさん真鯛 サワラ、ゲット ワラサもゲット
種タケさんの真鯛 同じくサワラ 同じくワラサ
トハ真鯛 船長真鯛 やっと真鯛ゲット
3枚で竿頭のトハ 船長、爆釣ジグでも釣った

ジグでの初真鯛にV


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