2017年の真鯛釣果
釣行日
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果

8/28

源氏ケ浦沖

曇り 小潮 7:16 13:21 5:00 12:00 9 5

 後半戦開始。一ヶ月半のブランクがあり、一枚釣れればいいやという無欲が良かったのか(おそらく、これを読んだ仲間は「無欲」って言葉は似合わないと言ってるはず)思いがけず大漁してしまった。

 今回はキヨカワ組とトハナ組の10人仕立て。船首にキヨカワ組、船尾にはトハナ組の上級者が陣取り、自分とトハナ幹事とオリさんは真ん中へ。

 潮は右でも左でもなく、ほぼ前方へまっすぐだが、流れが速かった。水深29mのポイントで、魚探は中層の20mとベタ底に濃い魚影を捉え、手元の探見丸ミニがひっきりなしにピッピッピッと鳴った。底取りは5号テンヤでも不可能で、重くする人が増える中、自分は3号フラッシュを流されるままにしてみた。

 6時すぎ、前アタリが出た。魚のサイズ問わず、アタリが出ると心拍数が一気にアップする。バグバグバグバグ………。これが釣りの魅力である。
 そろそろいくかぁ〜〜。
 竿を立てるとヤツは抵抗して更に曲がった。「乗ったぁ〜〜」。イヒヒ、いいねぇ〜。真ん中の釣り座は目立つ。みんなの羨望の眼差しの中、白い魚体が浮いてきた。
 やったぁ〜、40センチ後半、小ぶりではあるが本命だった。
 「どの辺で食った?」ん〜〜、わからん。ラインは40mちょっと超えていたし、30度くらいの角度だっただろか? 「20mぐらい」と答えるしかできなかった。

 自分の右隣に陣取ったオリさん、なかなかアタリが出ず、置きザオ釣法にして船尾で一服していた。
 すると、来た、来た、ツンツンが。まるで、この釣行記のためのネタを提供してくれたように思える出来事だ。オリさんには感謝してもしきれない。ありがと〜。

 「当たってるよぉ〜」の知らせに飛んできたが、竿を手にして少し巻いた時、フッ!と軽くなった。テンヤの重みも感じられず、登場したのはリーダーだけ。どうやらじっくり食べる時間があったので、丸呑みしたみたいだ。一刻を争い、緊急出動が当たり前の職業に就く彼はフットワークが良いはずだが、今日は初動に時間がかかり過ぎた。相手が人間であれば命が救えなかったかも知れない。S隊長に叱責される失態だった(笑)。

 オリさんに続いて、船上の人間ドラマは諸般の事情あって顔出しできないミスターXに引き継がれる。
 某グループで某氏と双璧をなして、根こそぎ真鯛を釣って、絶滅させるのではないかと悪名高いミスターXだが(あまり詳細を書くと身元がバレるのでこの辺でやめとこ)なかなか釣れず、7時半頃、家に帰りたいと、なんとも弱気なことを言い出した。
 うむ、今から急いで道具をしまって戻れば仕事にギリギリ間に合いそうだが、あ〜ん、でもちょっと厳しいかな…って、話題にしていた8時過ぎ、ヒット! 今日はメイクドラマの達人揃いだ。
 のちに「戻ってればボウズに終わってたぞ〜」と冷やかしを受けていた。

(下に続く)


チーム・キヨカワ 船尾
こちら「チーム・キヨカワ」の4人 船尾には上級者
トハ幹事 余裕綽々
幹事トハナ(左)、いつもありがとネ ヒット中もこのポーズ。余裕だね
72cm
 多分、70センチオーバー。釣りに来られない友人に嫁入りしました
ミスターX テンヤ、返して〜!
事情あって顔出しNGのミスターX テンヤを返してくれない(泣)
タモ係 バケツが大活躍
師匠の指名でタモ入れの修行。
これも大きかった。弟子に見せつけて面目を保つ作戦か?
船上はバケツに頭から突っ込む真鯛の光景が
人のいない左舷で沢山見られた
あふれる笑顔 地獄じゃぁ〜
 オリさん、時間延長してロスタイムでついにヒット。満面の笑みを披露し、みんなが大喜びしたのだが…  あんれまぁ〜、なんてこっちゃ、やっちまったな!見て下さい、この茫然自失状態の顔、涙がタラリ〜ン
久々のデカ真鯛
重くて、腕がプルプル震えました。トハ、早くシャッター押してよ〜
タックスさん、ヒット
クーラーボックスを新調して以来、7枚、2枚、5枚とボウズレス。縁起いいね、シマノのクーラー

(上から続く)

 開始から比較的コンスタントに釣れて、しかも、少しずつサイズアップするので、実に楽しい(笑)。3枚目は、置きザオにして持ち場を離れないまま、幸丸備え付けの一回座れば300円とスペシャルな黒ソファに腰掛けていた。
 なんとなく胸騒ぎがして、竿先を見た瞬間、いきなりゴォ〜〜ン!とヒット。ひったくり真鯛は久しぶりである。反面教師オリさんのおかげで、すぐロッドを手にした。手応え十分!こりゃ、デカいんじゃね?

 今日、何度か見せられてきたPEの高切れや針外れの不安を抱えつつ、慎重に引き寄せた。実を言えば、ラインシステムは、しばらくほったらかしのままで、リーダーは最初5mあったのに、多分、3m弱まで短くなっていた。そんな状況だったが、テクニックでかわし(ガハハ)、無事にネットイン。
 タモから出して針を外そうとするもテンヤが見えない。あっれぇ〜、どこだ?
 おやおや、すっかり飲み込んでいた。かなり奥まで入っているため、プライヤーが届かず、リーダーカットとなった。こんなに丸呑みされて良くまぁ〜ラインが切れなかったもんだ。ちょうど歯の隙間にでも入ったか。今日はラッキー!自宅で計測した結果、今季一番の72センチだった。後から良く考えると、オリさんの教訓は果たして生きたのか、疑問ではあるが、釣れたから結果オーライってことで、深く考えるのはやめよう(笑)。

 前半は船首が良く釣れていたのに、後半は一転して船尾のラッシュが始まった。
 師匠に差をつけて、今日は勝てると思ったが、あっという間に5対4と1差に迫られ、ついに竿を曲げられた。「バレろぉ〜!鯛、ケッパレ!」と声援送ったのが聞こえたか「あすぱむさん、タモ〜」のリクエストがはいる。ううう、地獄耳だな〜。
「ハサミでライン切ったろか」と思ったら「ハサミは持ってくるなよ」。もはや、裏工作はすべて封じられ、上がってきた獲物を仕方なくすくうしか無かった。おお、これも結構、いいサイズ。さっすがぁ〜師匠!しぶとい釣りするなぁ〜。本日も勝てなかった、ううう。

 11時30分過ぎ、悲劇のオリさんに釣果がまだ出てなくて、船長から「30分、延長して12時までやりまぁ〜す」の声が掛かる。
 その期待に応えるべく11時45分、オリさん、待望のヒットをした。全員が安堵し、禁句の「バラす」「切れる」は絶対に言わないようにして、成り行きを見守った。オリさん、嬉しそう。あまりのニヤけ顔が笑いを誘った。いや、ホント、良い顔だわぁ〜。

 しかぁ〜し、この幸せは、まもなく地獄に変わった。竿は釜伏山に向かって一直線。なんの抵抗感も無い。小学生が見ても、何が起こったかわかる、いたって理解簡単な空気がピュゥ〜と流れた。
 オリさんの顔を見るのは実に辛かったが、指はデジカメのシャッターを勝手に押していた。
 リーダーがボロボロで、テンヤは無くなっていた。ヘナヘナヘナァ〜。

 ハイ、終了! オリさん、次、でっかいの釣ってリベンジしましょ〜。

 ★雑感
 満潮の潮止まり前後(午前7時20分)、意外にポツポツと釣果が出た。 普通は釣れないってのが定説だが、今日は潮止まりでも潮が変化なく速かったから釣れたのか?人間が唱える常識が必ずしも通用しないから、釣りは面白いのかもしれない。


★ return ★