2017年の真鯛釣果
釣行日
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果

10/14

蓬田・茂浦沖

曇りのち晴れ 長潮 10:41 16:50 6:00 17:00 8 4

 2004年にちょっとしたお遊び気分で始まった「津軽んピック」が今年でなんと第10回を数えることがわかり、何か特別なことでもしようかと考えたものの、予算が少ないのと大手スポンサーが付かなかったため、いつも通り・・・いや、むしろ賞の数が少ないので縮小大会となった(どこかのスポンサー様、ご連絡待ってま〜す)。

 しかし、特別はあった。
 かつて仙台に居を構え、伊達藩メンバーの一人だったKENさんが、現在の居住地東京からはるばるバイク(Kawasaki ニンジャ、逆輸入車、1040cc)で駆けつけることになったのだ。大会二日前に東京を発ち、途中、福島泊、その後、青森に乗り込むスケジュールだったが、福島の某ユースホステルでは一人ぼっち宿泊に最初はご機嫌だったものの、21時頃から怪しい物音に平常心を失い、すっかりビビってしまった。布団を被って耳栓を二重にして就寝し、朝を無事に迎えたらしい。

 一方、これまで全大会に参加してきたTOMEさんが大事なスケジュールとのバッティングに10日前に気付き、突然「ごめんなさい、参加できなくなりました〜(泣)」メールを拡散。一同から「何やってんのぉ〜」と「オッ、これでライバルは一人減った」という声が出たような出なかったような・・・。

 今回は天気が安定し、2〜3日前から出船に関して全く問題ないまま、当日を迎えた。幹事としては、冷や冷やしないで済み、だいぶ、精神的に助けられた。

 相変わらず、青森マリーナは土日ということもあって県内外ナンバーの車で混雑し、午前4時半、まだ真っ暗な中、人で溢れていた。そんな中、海佐知丸船長が登場。
 「おはようございます。今日一日、よろしくお願いします。うちわの大会なので、たくさん釣らせて下さいヨ」「わがった。今日は釣れると思いますよ」「おぉ〜、頼もしい」

 釣り座は割り箸抽選で決めるが、自分は玉係の役目があることから船首が決定。KENさんは道具を共有する関係上、自分の隣がふさわしいってことでこれも決定。KaSさんはもはや離れられない関係なので、これも自分の近くへ強制的に陣取ってもらった。残りの席を抽選した結果、次のように決まった。

 船首右舷から、あすぱむ、KEN、SIBU、タックス、熊。同左舷からKaS、gajin、ケンイチ、アベ。

 今日はロングラン釣行のため時間に余裕が有る。まずは今季好調な蓬田沖へ船は向かった。もし思わしくなければ他のポイントへの移動を考えていた。
 水深35mからフィッシングスタート。まもなく自分にヒット。だが、いまいちな手応えで軽々とハンドルを巻いてきた結果、30センチ弱の小鯛。大物賞は狙えないにしても乱獲賞のためには貴重な一尾である。自分の項目に「1」が付いたのと、ボウズ回避決定の喜びのあまり船上でカズダンス!

 この後、ラッシュが始まった。
 タックスさん、SIBUさん、gajinさん、アベさん等が連発し、計測と写真撮影のため、大忙しとなる。あまりのラッシュに、すべての魚を計測していると自分の釣る時間がなくなりそうな危険が迫ったため、パッと見、50センチ以上に限って測ることにさせて貰った。

 gajinさんはエサを工夫してきていた。仙台と言えば「牡蠣」。コレを持参し、人知れず、テンヤにセットして投入し、一尾をしっかりゲット。エッ!何それ?と驚いた。我々には手持ちがないため、どうしようもない。やるなぁ〜、gajinさん。こんなチャレンジ精神が結果的に本日の「乱獲賞」タイトル獲得に繋がったのだろう。拍手!パチパチパチ。

 さて、恐怖体験者KENさんに待望の鯛がヒット。7時半、手応え十分で、少し驚きつつ「うわぁ〜、思い出すなぁ〜」と満面笑顔。久しぶりに熱き釣りマインドが蘇ったようだ。上がってきたのは60ちょうどの良型真鯛だった。KENさんを誘った際「竿やリールなどの道具は自分のを貸すので、バイクにまたがって体一つで来て欲しい」と話していた。他にライジャケはTOMEさん、長靴は未使用品をKaSさんが貸してあげて、とにかく最低でも一枚釣ってくれればと思っていただけに、いきなりのロクマルは本人以上に、我々も嬉しかった。

 6時〜7時半までの90分間で小型も一部混じりながら計15枚が出るプチラッシュ。
 「オイ、エサが17時まで持たないんじゃないか?」という不安の声も出た。しかし、こんな調子イイこと言ったのが鯛に聞こえてしまったか、以降、パタッと止んだ。

 なぜか外道すら釣れなくなり、午前9時、記憶に残る玉を変えた。同じ玉で3時間も粘れたこの玉は去りがたかったが変化が欲しかった。しかし、状況にあまり変化はなく、正午前、ポイントを西から東へ大きく一気に移動してみた。この時点で大物賞は60センチを釣り上げたSIBUさんと特別ゲストのKENさんが権利を有していた。

(下に続く)


出発
午前5時、薄暗くてまだ良く見えない中、蓬田へ向けて船は出た
気温10度を切る タックスさん
冷え込む時期になりました タックスさん、46cmからスタート
SIBUさん SIBUさん
 今季は苦戦していたSIBUさんが、ようやく初真鯛ゲットし、さらに追加の計4枚で笑い止まらず
gajinさん gajinさんの釣った鯛
gajinさん、牡蠣エサを持参するなど意気込み通じて計6枚。乱獲賞を受賞。作戦勝ち
KENさん KENさん
ようこそKENさん、60センチ真鯛は貴方をずっと待ってましたよ
アベさん アベさん
アベさん、62cm釣って、一時、優勝も手中に納めた感あったが、うっちゃり食いました、残念
青物と格闘するKaSさん ケンイチさん
KaSさん、青物を退治中 ケンイチさん、今回はでかいのに嫌われたね
タックスさん2 タックスさん3
ご覧下さい、優勝したタックスさんの勇姿。私からの問いに応える余裕は「テンヤ王」の面目躍如
73センチ真鯛
73cm真鯛は文句なしの優勝でした。お見事
お手伝いのKaSさん フジツボ
 KaSさん、玉への輪掛け手伝いありがと〜。貴方の献身さはデカ真鯛がちゃんと見てて、いつか挨拶に来るはずです  KENさんが釣った芸術品。ホタテ貝にフジツボがビッシリ。これ、高く売れまっせ、多分
夕暮れ
午後5時10分、太陽が今日の終わりを我々に告げていた

(上から続く)

 東に移って、茂浦沖。水深約50m。蓬田と違って水深もあり、潮も若干速かったので重いテンヤ(5号以上)に変える人が出る。しかしサメやフグがヒットし、悩まされる。

 KENさんにはテンヤもレンタルしていたが、この場面で自身が東京で購入した高価な3号のタングステンを出してきた。ラインが船底を通って後ろへ引っ張られた状況の中、対角線上うしろのアベさんに真鯛がヒットして、熊さんと三大お祭りになってしまった。これが62センチの優勝サイズがヒットしており、大事にネットですくわれた。

 あとはお祭りの解放である。グッチャグチャになったPEラインをなんとかほどき、ハンドルを巻いたところ、あの「タングステンテンヤ」が付いてなくて、KENさん、真っ青。うむむ、これも釣り。
 「アクシデントは常に起こり得るものよ、諦めましょ」と慰めたのだったが、アベさんから「あれぇ〜、誰かのテンヤが尻尾に付いてるよぉ〜」の声。
 オオ!ラッキー! 一度失ったテンヤが不死鳥のごとく復活した。このトラブルでビビったか、KENさんはタングステンを店じまいして、普通のテンヤに変更した。

 さて、たまには自分の話も書いてみたい。ワタシはこの大会の幹事ゆえ、優勝することはタブーである。皆さんがたくさん釣って、1センチでも大きい鯛を釣っていただければ、それだけで十分なのだ。だから、正直言って「釣果は二の次、みんなの笑顔が最大の釣果」である、うふふ。
 とはいえ、普段からでかいのを釣りたいと思って船に乗ってるわけだから、ついつい知らないうちに本気になってしまうこともある。そんなところは、まだまだ修行が足りないなと反省はしている。ただ、釣れない時に一枚を釣ることで真鯛にスイッチが入り、皆にも釣れる相乗効果が起こるので、それを心掛けているのだけは信じて欲しい(笑)。よって、皆が真下にテンヤを落としているのを横目に、思い切りロングキャストをしてみたところ、すぐ結果が出た。ノシが網の目のように入っていることから、ロングキャストは難しいのだが一発逆転のギャンブルをかけて、カーブフォールさせてみてヒットしたのだ。手元にゴン!とパワーが伝わる、この釣り方は面白い。もしかしてぇ〜、トップに躍り出るか?と期待したのだったが、60に満たないサイズにガッカリ・・・ん?優勝はタブーっての嘘?なぁ〜んて突っ込まないでケロ。私はほんの数秒で考えが変わる性格です。あっさり前言撤回しまッス。

 アベさんの62cmは決まりなのかなぁ〜?と思い始めていた矢先、やってくれました!タックスさん。

 15時40分。けたたましくドラグを鳴らし、おおお、デカそうだ。写真撮影のため話しかけると、竿先から目を離して応える余裕。さすがテンヤのパイオニア。左隣に陣取ったSIBUさん(今日は朝から良型を釣り上げ、ご機嫌だった)が鯛の介錯をすべくタモを抱えて、ネットイン。
 おや、デカいじゃないの。早速、報道係あすぱむがカメラとメジャーを手に駆けつけた。

 口先にメジャーをあてがって、イチ、ニ、サン、シ、ゴ・・・ん?まだ行くか?ロク・・・まだ?・・・ナナ、エッ、ナナマルオーバーしたんかい?ちょい待ってよ。正確に計り直しましょ。
 ナナ足すところのイチ、ニ、サン・・・73ですね。出たぁ〜、73cm。やっぱ大会だけにアベレージのロクマルよりは、ワンランク上のナナマルオーバーが出るのは嬉しいね。お見事、タックスさん。

 この後、ハチマルを狙ってはみたが(笑)、鯛への恋心通じないまま、午後5時、セットされたスマホのタイマーが鳴ってタイムアップ。

 朝、まだ暗い中、陸を離れ、高く上がった太陽が、西の山並みに沈みかけた夕方、陸に戻る、実に贅沢な遊びが終わった。悔しい思いのまま終わった人、大満足の人、ホッとした人、もう少し釣りたかったなぁ〜って人・・・本日乗船した9人の心の中は皆、違いますが、釣り糸を垂らすドキドキワクワク感は皆同じように体感でき、喜んで貰えたのではないかと自負している。

 この模様はタックスさんの「Mr.タックスのればたら倶楽部」でも紹介されています。そちらも合わせてご覧になるとさらに雰囲気が伝わると思います(なお、一部の表記が違うところ、有るかもしれません。それぞれの感じ方の違いということでご理解下さい)。


結果発表
結果

優勝のタックスさん 準大物賞のアベさん
大物賞のタックスさん 準大物賞のアベさん
乱獲賞のgajinさん 大バラおシ匠の熊さん
乱獲賞のgajinさん 大バラお師匠(惜しい賞)は熊さん
1 2
スーパーで買い込んだ食材やアルコールを注入しながら、今日一日の釣りを振り返る。
このひとときがたまらないんです。TOMEさんが居ないのが寂しい
3 4
満足の釣果とそうでない人(笑) イジメて泣かせちゃった。でもご心配なく。
嘘泣きです。泣くような人じゃない(笑)
01 4
集合写真
一夜明け、みんな、スタミナ回復(?)し、駐車場で恒例のお別れ記念撮影。
KENさんの愛車Kawasaki Ninjaをメインにしたかったが、ほとんど隠れてしまった(笑)

★ return ★