2017年の真鯛釣果
釣行日
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果

10/24

蓬田沖

曇り 中潮 5:40 11:44 6:20 11:50 5 0

気温5度10月も下旬となり、出船時の気温が冷たく感じる季節になってきた。気温5.2度。うむむ、10度を切るようになるとウエアの衣替えを考えなくてはいけなくなる。

 本日は通常のウエアの下に防寒の上下ジャケット&ズボン、更にその下にはヒートテック上下を着用。他に耳あてや5本指が隠れる手袋、厚手の靴下も着込み、更にハンドウォーマーを腰に巻きつけて冷え込みに負けない対策をした。またホッカイロもバッグに忍ばせていつでも出せる万全の体制で臨んだ。過剰と思われるかもしれない。しかし、風邪を引けば、今後の釣りスケジュールに大きな狂いが生じるためココは用心するに越したことはない。若い頃は風邪を引いても、苦しまずに仕事も遊びも出来たが、今は一旦風邪にかかると2週間ほどは自分でなくなる。歳は取りたくないもんだぁ〜。

 台風21号(国際名称 LAN)が一週間ほど前に発生し、悪魔のようにジリジリと北上した。進路が気になるものの、今年の台風は幸いなことに青森直撃が無くて、ほとんどが少し発達した程度の低気圧だった。21号もそんなもんだろうと予想していたら、的中。直撃はおろか、太平洋側のかなり東側を走り、前日午後にはすでに温帯低気圧に変わっていた。
 とはいえ、気象をあなどってはいけない。陸奥湾はウネリが残っていた。

 本日はヒデキの同僚2人と自分。そして県外からのお客さん2名のフル出船。我々は船尾に4人で固まらせて貰いたいとリクエストして船長から了承された。シュガーは昨年、一緒に乗っており、面通ししているが、もう一人のヤマモトさん(別名ゲーリー・ヤマモト。今後はゲーリーと呼ぶ)は初対面。二人ともまだ経験が浅いので、ヒデキ先生がいろいろと教えていた。

 今日もヒデキと対決するスタイルだ。自分はそんなに競いたくはなかったのだが、ヒデキの方から「ぜひ、勝負してください」と闘争心むき出しで言ってきたので、仕方なく応じることにした。
 自分は今日もマルキューの「アミノリキッド」。ヤツは・・・いや、ヒデキはエビシャキなど怪しいモノは使わないと言っていたのに、突如、ダイワの「アミノシュリンプ」を出してきた。おや?前回の勝負に敗れたのがよっぽど悔しかったんだなぁ〜と、やや驚く。 7時頃だったろうか、アタリがきて早くアワセたい気持ちを抑えつつ、少〜〜し待って竿を立てた。

 ヒット〜〜〜!!!!イヒヒ、やったぁ〜、どぉ〜だぁ〜。グイ!グイ!と突っ込む。ん〜、鯛に間違いない。船長「来たよぉ〜」自分「そぉ〜とも〜」
 アハハと大口開けて笑っていたら、ん?・・・竿がピョンしてる。エッ?マジか?オイオイ、わざとテンションかからないように泳いでんじゃねぇ〜の?願いも虚しく、再び竿が曲がることは無かった。回収するとテンヤもしっかり付いており、針外れだと判明。鯛の口の硬い部分にかろうじて引っかかっていたのか?
 喜び10秒、動揺3秒、落胆3秒、笑い者1分になってしまった。

(下に続く)


フォトギャラリー
日の出
台風一過、こんな良い天気になったがウネリは残った
シュガー、ゲット 無事にゲット
ヒットしても音無し。サイレントシュガー! 幼い子供に食べさせるんだぁ〜い
喜びのシュガー 山本山2、ゲット
釣ったよ、パパ。
いいねぇ〜、釣果は人をハッピーにします
 ゲーリーが釣った、この貴重な真鯛をバケツに入れていたところ、後でヒデキは水と一緒に海へ捨ててしまった。もしかして計画的犯行か?
ヒデキ、77センチ
自己記録更新の77cm真鯛だと言うのに、撮影直前、危うく海に捨てそうになった
2枚目と格闘中のヒデキ
頑張れ〜〜!(小さい声で)鯛! 現在、3枚目と格闘中。一枚ぐらいオレに釣らせろ〜〜
2枚目もデカ真鯛だった
3枚目もデカかった。68cmは敵ながらアッパレ

お楽しみショートムービー・68センチ

(上から続く)

 7時40分、ヒデキのロッドが綺麗な弧を描いた。珍しく真剣な顔でハンドルを巻いていることから、デカそうだ。心の中で「バレろ!」と叫ぶ自分がいたが、一方で「頑張れ、ヒデキ!」と声援を送ってもいた。浮かんできた魚は「鯛」だった。しかもデカい。船長計測で77センチと認定された。
 ヒデ「うわぁ〜、自己記録だぁ〜、やったぁ〜」自分「おめでとう。凄いじゃないか。こりゃ、デカいや。でも、今日はサイズの競争じゃなくて、数だからな。小鯛も大鯛も同じ一枚だぞ」「そんなぁ〜」

 船長からの「底から上2mに反応」に応えて、待っていると、コツコツ当たりの後、ヒットした。
 よっしゃぁ〜、来たぁ〜!
 さっきのバラシを繰り返さないぞっ!と、アワセを強力にイチ!ニ!と入れて、フッキングを確実にしようと3回目を入れたその時、悪夢は起きた。スウゥ〜〜。「なに?%$#&@*+◇※▲∴÷;」 。
 鬼アワセの結果、結束部でリーダーが抜けてしまった(しかし、家に戻ってからPEの残りを調べると結束から3mほど上で切れていたことがわかった。おまつりで弱っていたか)。

 ヒデキにはヒャヒャヒャと大笑いされ、凹んでいるところに、ヒデキの竿が再び曲がった。その前に中型の鯛を釣っており、これを上げると0対3になってしまう。でも心優しい自分は、彼の釣り歴に輝かしい1ページをプレゼントしたくて、動画撮影を試みた。しかし、準備が遅かったため、わずか20秒しか撮れていなかった。とはいえ、68センチは立派なサイズなので、ご紹介します。観てね。

 この時点でヒデキとの勝負は終わり、むしろ、ボウズをクリアしなければならないという悲しい状況になっていた。

 自分のすぐ左隣に釣り座を構えたシュガーは、テンヤが船底を通って反対側へ流れるため苦戦していたが、何気にフッと見ると、竿を曲げていた。ワァ〜とも、ヒャァ〜とも言わず、サイレントのまんま。
 「ん?釣れてんの?」との問いに笑みを浮かべながら「ハイ」と返事。オイオイオイオイ、なんて冷静なヤツなんだ。コイツは将来の大物かぁ?ヒデキ先生から「ハイハイ、急ぐなよ、ゆっくり巻け!」とアドバイスするが、いたって冷静に釣り上げた。「やったなぁ〜、幼い子供にお土産できたジャン」「ハイ」。

 一方、ゲーリーも30分後に結果を出し、残るは2人に絞られてしまった(なお、ゲーリーの鯛をバケツに入れていたのだが、ヒデキが片付けようとしてバケツの水を海に投げた時、魚も一緒に放流してしまう)。

 背筋にざわつくモノを感じていたところに、自分と競っていた船首の方にも釣果が出てしまった。意地の悪い船長が「まだ釣ってない人、一人いるみたいですねぇ〜」と、よけいなことを言う。
 ヘヘェ〜〜ンだ、なんとかなるさぁ〜。アタリは良く出てるんだし、釣れるのも時間の問題だろとタカをくくっていたのだが、10時、11時と時間が過ぎるにつれて怪しい雰囲気になってきた。アタリが無い。どぉ〜してぇ〜。アタリが無いのに竿は立てられん。なんも出来ないだろ〜。
 海況も予報通りに西風が強くなりはじめ、白波が目立ち始めた。ピュ〜、ピュ〜。ヤバい。そんなに長くは出来ないかも知れない。

 「残り15分で終わります」で気合い入ったが、ドラマは起きないまま、終了の口笛ホイッスルがヒデキに吹かれて、ジ・エンド。最近、好調だっただけに残念な結果に凹む。小池希望の党代表が口で滑って惨敗したように、自分もヒデキを挑発し過ぎたかな?と反省している。でも、これがまた楽しいから、今後も続ける〜つもり。覚悟しな、ヒデキ!


★ return ★