2020年の真鯛釣果
釣行日
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣果

9/10

茂浦沖

雨のち晴れ 小潮 8:21 13:34 6:00 16:00 1 2

 前日夜中から明け方にかけて雷雨の予報と悪かったので、出船を2時間遅らせた。今日は自分とあと一人の客(以後、Mさん)、合計2名のみの釣り。途中から南西風が少し強くなりそうだったのと、青森湾東側は激流だと言うので、ポイントは西側の奥内に決定。

 水深30mチョイの奥内。一投目で小鯛がヒットし、幸先は良かった。次第に小雨から時々強い降りになりすっかり濡れる。前日は気温33度だったのを考えると、むしろ涼しくて良かった。とはいえ、反応はあるがなかなか食わないパターンのため、1時間半ほどで奥内に見切りをつけ、最近、激流傾向の東へ移動した。

 茂浦に着くと潮がやはり速かった
 いつものように2号〜3号を使うが、テンヤは強く流され、船長の指示棚へ落ちているのか、さっぱりわからない。船長の「凄い反応だぁ、すぐに釣りして下さい」に急いでテンヤを落とし、10時の方向にドォ〜っと流されるのを見ていると、突然、ラインが走った。慌ててベールを返したが手遅れだった。エビは綺麗に無くなり回収。犯人は浮いている鯛か?

 そんな中、雨を嫌う船長は、一旦、雨が止まったのを見計らって竿を出す。
 すると・・・まもなくしてヒット。客が苦しんでいる時にヒョイ!と簡単に釣ってしまう船長が憎い。釣ったあとはお決まりのポーズ写真を撮って、フェイスブックにアップ。

 正午を過ぎた頃から、雨雲は消え、空は青くなってきた。しかも最悪なことに無風へ。先週に続く灼熱地獄の始まりだ。背中に日差しを浴び、ふくらはぎがこんがり焼けた。釣り始めの雨が恨めしい。

 2人しか乗っていないので、船首にも移動してみるがアタリすら出ない。

 船長から「今日は大サービスして時間大丈夫なら16時頃までやりませんか?」と提案有り、反対する者が一人も無く、延長決定。船長、アリガトー。

 Mさん、良型を立て続けに2枚釣って、自分一人だけが取り残された気分になる。
 「何号使ってます?」に「今の鯛は8号で釣りました」に「なにょ〜、そんな重いの使ってたのか」。即座にタックルバッグの一番下から8号を取り出してセット。当たり前のようにラインは角度がつくようになった。ただ、アタリはやはり出ない。時間だけが過ぎていく。

(下に続く)


フォトギャラリー
奥内沖
奥内からスタートしたが、食いがイマイチで茂浦へ移動した

小鯛 真鯛
朝イチで小鯛。リリースしたかったが
孫針を飲み込んで外せなかったため持ち帰りに

船長が本日の釣果第一号

船長の真鯛 Mさんの真鯛
今日はいつもの変顔ポーズ無し(船長写真提供) Mさん、酷暑の中で釣果出した(船長写真提供)
ヒット!
泣いても笑っても最後の一投でヒット。しかも、やたらと強い引きにたじろぐ自分(船長写真提供)
真鯛 真鯛
2年ぶりの78cmはドラマチック(船長写真提供) 息切れ収まらない中、すぐ帰港

(上から続く)

 敗色濃厚の気分で「残り5分」。
本日の釣果もはや、ふやけてヨレヨレ状態のエビ10匹の中から厳選した1匹を8号テンヤ(左写真)にセットし「えぇ〜い、もうどうにでもなれ!底まで行ってこい!と送り出した。97%、やけっぱち。ベールを返さずに好き放題に流すとラインは80m出たところで底(ココの水深は50mほどだったか)に到着。

 少しだけ、しゃくった瞬間!
 ゴォ〜ン!(注:日産の元会長ではない。誰もそう思っていないだろうが)
 あれぇ〜、ナニコレ!なんてパワフルな引き。

 幸いにもラインはPE1.5号+硬めの竿MHだった。1号を巻いたメイン竿のリールがトラブってサブ竿に変えていた。ドラグをきつめにしていてもドラグが出るので頭の中はハチマルを意識し始めた。アクションカメラGoPro8はバッテリーが3本とも寿命が尽き、撮れない。意外にも持ちが悪いことが今回の釣りで判明。1時間で1個必要なペース。これがハチマルだったら一生の不覚となる。船長がファイト中の写真を撮ってくれたことは実にありがたい。

 楽しみながらゆっくり慎重にファイトするかぁ〜と思っていると、船長から「前方にノシのロープあるから走らせるな」と言われ、強引にハンドルを巻き始める。20mまで回収すると、ジィ〜〜ッ!と出されて、また振り出しに。いたちごっこが3回ほど続いた。船長「サメじゃね?」「ウッソだべぇ〜」

 1時間にも及ぶ格闘は・・・いや、実際には10分弱か・・・魚体がうっすら見えた時点で終わりを迎えた。

 船長、Mさんの注目の中、正体を表したソレは本物の鯛だった、ウヒヒ。
 激しく抵抗していた鯛も観念し、腹を上にして、船長の差し出すタモ網に収まった。

 「でげぇ〜」「ハチマル越えたんじゃね?」「いやいや、足りないよ〜な」
 「微妙だな〜」「どうかな?」
  船長「あぁ〜、残念、2センチ足らずの78でしたぁ〜」「あいやぁ〜」

 驚いた!ラスト投でのゲットに、ワハハ。
 パンチをたくさん浴び、ダウン寸前のボクサーが、目をつむって最後に放ったパンチがチャンピオンの顎に入ったような気分だぁ〜、ヒャヒャヒャ。

 Mさん「最後においしいところを持って行かれたぁ〜」に苦笑いするしかなかった。


解体
翌日、解体作業へ。ウロコ取り作業中。我が家の夕食には兜焼きとカマ焼きが並びました

★ return ★