2014年の真鯛釣果
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
7/13
蓬田沖
曇り 大潮 3:13 9:54 4:30 12:30 5 2
 結論を先に書く。73、71のナナマルオーバー2枚の他、60台多数出て、岬丸船長、大忙しとなった。

 陸奥湾の東西(平舘と源氏ケ浦)を行き来して、体力的にヘバってきたため、青森マリーナから出港している第二岬丸に乗ってみた。自宅から、わずか10分での到着。楽だわぁ〜。

 まだ平舘から戻ってきていない船が多いため、マリーナは閑散としていた。これがもう少しすれば、船着き場周辺が車でビッシリ埋まる。支度を整え、うっすら明るくなってきた時、ヌゥ〜っと現れた怪しい人影。ん?あのシルエットは見覚えあるぞぉ〜。目を細めてピントを合わせてみた。

 ウワォ〜、陸奥湾の鯛荒し、ISO大魔王じゃぁ〜(昨秋の真鯛釣行記ではデーモン閣下と紹介していたが、某釣りブログで確か「大魔王」呼ばわりされていたので、以下、大魔王とする)。

 「おはようございます、大魔王様」「オォ〜、おはよ」「今日は何の御用で?」「この格好見りゃ、釣りに決まってるだろ」「ははぁ〜、ごもっともで。ところで、どの船で?」「オーツースナッパーズだったかな?・・・いや、岬丸じゃった」(と言って、一旦、オーツーの前に置いた荷物を岬丸前に移動)

 ぎょえぇ〜、お〜んなじ、だべさ。

 「今日はな、もう一人、連れてきた。joe大魔神じゃ」「ははぁ〜、ワタクシ、joe様の名前は幸丸の予約表等で拝見してますが、ご一緒したことは無いような気がします」「うむ、彼もそう言っておる。ほれ、来た、joe大魔王デス」
 ジャジャァ〜ン!!!
 「どぉ〜もぉ〜!よろしくです、大魔神様」「オッス、よろしくな。今日は青森前沖の鯛を退治しに来た、ワッハッハ」「ひょぇ〜〜、それだけは勘弁を。少しは残して下され」

 ってなわけで、幸丸で鍛えられた魔王二人と、一般の方3名とでレッツゴーとなった。
 船はマリーナを出ると、まっすぐ北に進路を取り、約30分近く走った。周辺がガスっており、どの辺りなのか見当が付かなかったが、しばらくして朝日が左手に見えたことから「???」と首をかしげた。出た時は右手だったのが、今は左? ってことは、戻ってるってことか。船のGPSを見ると、航跡がUターンしていた。船長、ポイント選択に苦労してるな?

 今日はホタテのしへの「かかり釣り」ではなく「流し釣り」をすると伝えられていた。
 開始早々に船尾左舷のAさんがドラグを鳴らした。「わぁ〜」とも「ぎょぇ〜」とも言わず、ドラグだけがウ〜ウ〜唸っている。移動中に自分は初心者だと謙遜していたが、淡々と釣る姿は堂々としていた。やっと鯛の強い引きから開放された時、曰く「うへぇ〜、もういらない。これで終わってもイイ。こんなでかいの初めてだ」船長「でかいな、計りましょう」
 計測の結果、73センチ。立派! こんなのを見せられて熱くならない釣り師がどこにいる? 血圧が「10」上昇!

 まもなくして左舷中央のBさんがヒット。テンヤにエコギアの生ワームを付けてのゲットだった。 血圧が「20」上昇!

 左舷側の船尾に釣れて、中央とくれば、次は船首左舷に居る自分の番。潮は前方に払い出している。すると、キャストしてすぐ上層でヒット。血圧が上昇仕掛けたが手応えが弱くて、35も下降した。サイズは小ぶりだが、取りあえずボウズ脱出。ところが、この後、ボウズ逃れにホッとしている場合じゃないラッシュが始まった。

 (下に続く)


フォトギャラリー
大魔王、何枚目か、もはや不明 前半、一人だけ取り残されたCさん、一気に4枚
 ISO大魔王のクーラーボックス。7枚を魔界の姫達にお土産

ファーストヒットで73センチを釣ったAさん。小さいクーラーに押し込めたため鯛が曲がってしまいました

Cさん、自慢のキャンピングカーと71センチ真鯛で、ハイ!バター! joe大魔神、お見事!

 (上から続く)

 フグと戯れて沈黙していたISO大魔王がついに怒り爆発・・・いや、釣りが爆発した。右舷船尾で「ガォ〜!」と雄叫び上げながら、ドラグをヒーヒー言わせている。背中からは炎がメラメラと出ており、マストに火が点いた・・・ってのはウソ。船長、恐々と近寄り、ネットイン。60センチ台後半の立派な鯛に、一同、拍手大喝采してご機嫌を取った。

 すると、joe大魔神にもヒット。船長、大魔王の鯛をまだ締めている最中だったが、急いで処理して、タモ網を構えた。するとまた大魔王にヒット・・・。このコンビで連発が続き、あっという間に6枚くらい?(もはや数がわからなくなっていた)を釣り上げた。船長の息は絶え絶えであるが、久しぶりの爆釣に大喜び。

 鯛は上層で、ほとんどヒットし、キャスト後まもなく食い付いてくる・・・とか。

 大魔王に「この船は一人3枚までとなっております」と申し上げたところ、「そんなルールをオレ様が守ると思うか?」と返され「ハイ、そうですね。どうぞ続けて、お釣り下さい」と言うしかなかった。怖ぁ〜い!

 連発は止まることなく、もはや手の付けられない船上になった。まず、船尾の大魔王にヒット。間髪容れず、中央の大魔神にもヒット、そして船首にいたCさんもヒットと、それはそれは見事な右舷三連発を見せつけられた。船尾からパタパタと釣れてきたのでドミノ式ヒットでも名付けようか。滅多に見られるものじゃない。

 自分はわずか1枚。もう数がわからないほど釣り上げ、見かねた大魔王から「あすぱむ君、ワシの釣り座で釣ってみぃ〜」と声を掛けられ、ありがたくそこに入った。大魔王、優しいわぁ〜。
 早速、アタリが出て、引き寄せると、フグ(笑)。ううう、なんてこった。すかさず、次を投入した時、本命がヒットした。サイズは小ぶりだったが、どうにか2枚目をキープ。その間、先程まで自分のいた船首へ一時的に遊びに行っていた大魔王と大魔神が一尾ずつ釣っていたのを見て、ショック(笑)。

 船が10度ほど右舷に傾き、大魔王様の足が10センチほど水に浸かっている。なぜか?
 答えは簡単。右舷に5名、左舷に1名と偏ったため(笑)。おまけに鯛で満杯のクーラーも若干、右舷にある。状況を察して、細身の船長は左舷の端で傾きを直そうとするが、体格のイイ人が●名いるので、効き目が無い。

 大魔王7枚、大魔神とAさんとCさんが各4枚、自分2、Bさん1、合計22枚で終了。岬丸の湾内での今季最多記録となった。

 祭りまであと二週間余り。今日は、ねぶたも楽しめた。ねぶたの太鼓がドンドコ聞こえて来て、こんな環境で釣りをするのもなかなかイイもんだ。

 なお、帰港後、雑談中にCさん(岩手県北上市)のキャンピングカーに注目。奥様と二人で旅行に出かけるために購入したそうで、この車に寝泊まりして各地を旅して歩くことも多いという。ベッドやキッチンなど改造が施されていて、羨ましい限り。本日の釣果も大満足となり、帰りのハンドルは、さぞ軽かったことだろう。

 大魔王と大魔神の釣りは凄いわ。恐れ入りました。どうぞ、魔界へ御還り下さい。

 最後にひと言。ISOさん、joeさん、数々の無礼な文言をお許し下さい。


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