番外釣行記(8月24日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同行者 ターゲット
8/24
米代川
大潮 04:50 10:00 1:00頃 21:00 1人 シーバス
 前回釣行では息子に待望のシーバスが釣れて、アタリが一切無く終わったワタクシのことを「可哀想だな」とか「さぞ意気消沈してるんだろうな」と心配してくれたアナタ!御声援ありがとうございます。おかげさまで釣れました。前回“実物を見られた”ことで、少なくともココには魚が居ると実感できたため「チャンスは絶対ある」と前向きになれたのが良かったと思います。でも、当日はお天気が下り坂で、コンディションが非常に悪く、正直なところ気持ちが重かった。釣れたから良かったものの、もし……(笑)。

 二度目ともなるといささか余裕で、今回は夜通し釣行することに決定。青森を午後10時前に出発し、米代川河口には日付の変わった午前0時半前に到着した。情報では夜中に好釣果が出ているとのことで、こんな時刻からのスタートとなったわけだが、真っ暗闇の中、早速、キャストを始めた。付近には車が停まっているが人の気配が無い。皆さん、まだ待機してるのかな?
 比較的、足場の良いテトラポイントに座を構え、重量のあるバイブレーションを投げてはリールを巻く動作を単純に繰り返した。

 午前3時、全く手応えがないため、少し退屈になってきた。前回、知り合いになったアンちゃんが友達を連れてこちらに向かっているというのでメールを送ったり電話を掛けたり暇つぶしをした。天気予報では本日昼頃から雨が降り出すというものだったが、それより早くポツポツ始まった。右隣には息子がいる。左隣では誰かがキャストを始め、ビュンビュンとロッドのしなる音が聞こえる。それらを聞きながら、家から持ってきた缶ビールをシュポッ!してグビグビした。う〜ん、胃袋に染みる〜。
 午前4時。辺りが少し明るくなったので見渡してみたところ、思いの外、たくさんの人が竿を出していた事がわかり驚く。今日は土曜日。週休二日の職場が増えた証なのか、あるいはまた、わざわざ休みをとった“釣りバカ”がココに集まっているのか?

 釣り師は集中する時間帯、いや、集中しなきゃならない時間帯を設定するが、ワタシは何かが起こるとすれば満潮を迎える午前5時前後に「来る!」とのヨミを入れていた。無駄に缶ビールをグビグビしていたわけではない、余裕をかましていたに過ぎないのである(笑)。
 午前4時33分。ついにその時が来た。川の流れがかなりあるため、右(上流側)にルアーを投げ入れ、カウント8で巻き上げていた時、ハンドルに突然グググッ!と重みがかかった。ものすごい引きに思わず、竿を持ちこたえるだけで精一杯になる。でも、意外に冷静で、巻き上げては、ドラグがジージー鳴って糸が出ていく必死の抵抗を楽しむ余裕もあった。まもなく、前方、約15mほど先で姿が見えた。エラ洗いと呼ばれる、鋭いエラでラインを切ろうとする動作を盛んに行なって海面を何度もジャンプしてくれる。7〜8mほど離れた位置にいた息子には「頼む!タモ入れしてくれ!」とSOSを送ったつもりが、なかなか通じなくて、仕方なく自分でタモ入れ。無事にランディングして思わず頬が緩んだ。
 さて、時合いが来たと判断したワタシは急いで新たなキャストを開始。するとまもなく再びヒット。興奮冷めやらぬまま新たな格闘が始まった。これまた、すごく引く。周りでほとんどの竿がしならない中、自分だけがこんなにもイイ思いをしていいのか?と申し訳ない気持ちでリールを巻き、手前にある障害物を避けようと少しテンションを緩めた、と、その瞬間、フッと軽くなった。
 ああああーーー、ゃぁ〜。今まで、アタリらしいソレが無かったのに今日は2回も来た。なのに、バラスとは…。ううう。

↑思わず、笑ってしまう、この瞬間。スズキはエラやヒレが鋭いため、気をつけなきゃ手を切るのですが、にもかかわらず左手小指を切ってしまいました。でも笑顔。 ↑息子が前回釣ったのよりは小さいと思ったんですが、計測してみてビックリ。55センチもありました。と言うことは「スズキ」じゃなく「フッコ」ですか?え? ↑これを食ってきました。息子へ青いルアーにチェンジするようアドバイスを送り、自分はコレを再びキャストしたところ、まもなくヒット。しかしバラシた。
 午前7時、雨が強くなり、体も眠気と空腹からフラフラ状態になったので一旦中止。コンビニで弁当を買い、腹ごしらえをした(青森からドライブの途中、コンビニに立ち寄ったのだが、ちょうど品薄状態で何も買うことが出来ず、かなり腹ペコ状態だった)。車中、別ポイントで竿出ししているアンちゃんに連絡を取ってみると「未だゼロ!」だと言う。この雨降りの中、面倒くさがらずにポイントを変えて、あちこち探ってるとはさすが。

 いつものことだが、釣りをしてると時間間隔が狂う。こちとら、夜通し起きているため、午前9時が、もう昼過ぎか午後の錯覚を起こしている。だいぶマブタがくっつき始めており、一刻も早く昼寝(朝寝?)をしたかった。カーナビで隣村に道の駅「みねはま」(峰浜村)がある事がわかり、移動した。息子は既に後部座席で夢を見ている。あぁ〜早く横になりたい。
 しかしあいにく道の駅「みねはま」には眠れる施設が無く、途方にくれたのだが、意外にもすぐそばに最高のレストハウスがあった。「ポンポコ山なんとか」という施設。ココは村が経営するレジャー施設とでも申しましょうか、一人310円の料金で温泉や大広間などを利用でき、更に320円で八畳間ほどの個室をレンタルできる、お手軽施設。食堂やお土産屋さんもあり、とっても便利。天候が悪かったため、いささか利用者の出足が悪かったが、静かな中で眠りたかった我々には非常に助かった。

↑雨の能代市内。カーナビが晴天なのとは対照的。でも、ホント、ナビには助けられており、見知らぬ土地も苦にならなくなった。 ↑道の駅「みねはま」。 ↑地元の農家が生産した無農薬野菜などが安値で販売されてました。このスタイル、近頃、良くみかけるモノですね。
↑若いと言えども、まだまだ体力不足の長男には“釣れない+疲れた”の二重苦が重くのしかかり、雷の音にも一切反応せず、爆睡してました。 ↑仮眠しようとした時、とても強い雨と雷が鳴り、しばし呆然としました。このままだと今晩の釣りもダメかな?と一瞬、頭の中を不安がよぎりました。 ↑レストハウス「ポンポコ山」に個室を借用。昼寝&お風呂&食事がすべてココで済み、大変満足。温泉も良かった。サウナもあったし、いいわ、ココ。
↑2階ロビー。お天気が良ければもっと賑わうのでしょうが、我々にとっては、かえって静かで満喫できました。 ↑こちらも左写真の説明同様、好天であれば芝生の上にたくさんの子供達が見られたはず。でも、あいにくの天気ですから仕方ない。 ↑午後7時から“橋の下ポイント”に移って再チャレンジ。午前0時前まで粘ったがヒットせず、納竿。暗闇の中、蚊がブンブン飛び回り、神経使うも被害ナシ。
 「ポンポコ山」で午後7時まで休憩し、今度は橋の下ポイントで釣ることに。車で移動の途中、雷が光っていたが、しばらく様子を見ると次第におとなしくなり、予定通り釣行決定。虫よけ対策は万全で、スプレー式、ウェットクロス式に加えて今回は携帯の蚊取り線香を体につけて、ヤブ蚊をシャットアウトした。

 蚊は寄せ付けなかったものの、ムシ暑さは大変だった。雨が降り続くためカッパ着用は必須。ほとんど無風状態と25℃前後の気温に汗が背中をタラタラと流れ落ちる。それにもめげずに橋脚付近を盛んに攻めてみたが一向にアタリがこない。川の中は非常に静かだが、橋の上は結構賑やかだった。ランプを付けていたので釣りをしていたのが見つかったらしく、オバチャン達から「釣れてますか?」の声がかかり「じぇんじぇんダメ〜」と寂しく返答したり、あるいは逆に全く気付かない高校生風の2人が調子っぱずれのSMAPの曲を大声で唄って通り過ぎるなど騒々しかった。

 午前0時前、ギブアップ。長い一日だった。自宅到着が午前2時前。皆を起こさないよう、スリ足で家に入り、バタンQして終わった。

 翌日、サイズを計ってビックリ。思いの外、大きくて、息子と同じ55センチ。可もなく不可もなく、嬉しいサイズだった。この勝負、引き分け。2匹目は60?70?はあったよーな……。いや、逃した魚の事をあれこれ言うのはヤメましょ。


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