2004年の真鯛釣果(5月13日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同行者 釣 果
5/13
平舘沖
小雨 長潮 10:15 4:13 3:10頃 8:00頃 6 1
 本格的な真鯛の乗っ込み釣行は初めて。何しろ、私の生涯の友とする“黒鯛”の乗っ込みと時期的にダブることから、誘いを掛けられる事がなかった。しかし昨秋、ちょっとしたアクシデントで70オーバーを釣ってしまい、以来、黒鯛菌と真鯛菌の体内バランスが崩れつつある。そんなところに「釣れ始めたよ」とのニュースが入ったため、黒鯛を一休みして船に乗ることになった。

 お天気が下り坂ではあるが、お昼頃まではもつだろうと予測した。しかし、意外に低気圧の訪れが早く、出船する頃には既にポツポツと雨が落ちだした。時々、冷たい風が吹くなど、やっぱりこの時期の海は油断がならない。一応、重ね着して寒さ対策をしたのが幸いした。海況は比較的穏やか、うねりもなく、某氏の船酔いも今回は全く心配なさそうである。飛鷹丸(須藤船長)には、我々、津軽藩4名(リュウちゃん、美樹ママ、哲ちゃん、オイラ)と初対面の別グループ3名、合計7名が乗船した。

 港を出て約20分。ポイントにようやく到着して、実釣開始。10分もしないうちにみよしに陣取ったグループにアタリが連発。一気に水をあけられた格好となり、対抗意識に火が付いた(笑)。そこへ私の右隣、哲チャンに大きなアタリが……。見ると、実にイイ顔をしながら、引きを堪能する感じでリールを巻いている。う、う、うらやまし〜。途中、私の妨害工作にも慌てることなく(お祭りしてしまった、ゴメン、哲チャン)、数分の格闘後、船上に取り込まれた。うむむ、デガイ!57センチがバタバタと暴れ、記念写真撮影後、今度はオイラだとばかり、次の一枚をゲットすべく配置に付いた。すると、間髪置かず、リュウちゃんにヒット。百戦錬磨の彼からすれば、イマイチのサイズらしく(それでも50弱ある)、余裕でランディング。相変わらず、みよしではバンバン釣れ続き、もはや、船上で釣っていないのは、私と美樹ママのみ。だが、ボウズで船を降りる事が決してない彼女とサシの勝負をするには相手が悪すぎる。とほほ・・早く一枚釣りてぇ〜〜・・・と思ってた矢先、美樹ママの竿が、あああああ〜、しなってるぅ〜。マズイなこりゃ〜〜〜。
 ついにひとりぼっちになってしまった。この孤独感は説明できない(笑)。今日は釣り雑誌のカメラマンとして、この船に乗ったんじゃないよぉ〜。自分の赤い鯛を釣るために乗ったんじゃぁ〜〜、頼む〜〜。と、そこへ………、ゴゴンとアタリが。

(下へ続く)

フォトギャラリー
↑午前3時。準備が一通り終わった移動中の船内は、内に秘めた闘志で皆さん、寡黙になる。このひとときが最もイイ。 ↑ココにも闘志満々の者がいた。ただし、これが空回りして、最初で最後の一枚を釣るまで、このあと大いに苦しむ羽目になる。 ↑我々津軽藩メンバーの一番乗りは哲チャンだった。57センチ。う〜ん、奇麗な魚体。目の毒だねぇ〜。
↑哲チャン、ハイ・ポーズ!久しぶりに大きい魚を釣ったそうで、気分が良かったみたい。勝ち逃げならぬ、釣り逃げは許さんぞ! ↑小さいとはいえ、50弱サイズを釣ってポーズのリュウちゃん。でかいのが欲しいと言うがこっちはまだゼロだぜぇ〜(笑)。 ↑ようやく美樹ママにもヒット。サイズ62センチ。もはや、ワタクシ、カメラマン化してしまった。彼女は本日4枚の釣果。
↑皆さんに遅れること約1時間。やっと来ました57センチ。孤独だったけど、頑張りました。心の中は感激で泣いてます(笑)。 ↑来た、来た!!本日最大の真鯛が!本日、痛恨のバラシをやってるだけに慎重です。 ↑66センチは久しぶりに満足のサイズ。数は釣っても、サイズに不満だった氏は、ホッとしてます。
↑みよし右側に陣取った方の釣果です。合計5枚。彼らはテンテン仕掛け。我々は美樹ママ以外はブラー仕掛け。釣果の差は仕掛け? ↑べた凪の陸奥湾。午前7時。潮がややダレてきて、釣果も今一つ伸びなくなってきた。幸福を呼ぶイルカも跳ねなくなったし…。 ↑あまりどん欲でない哲チャンは睡魔に勝てず、操舵室内で睡眠。夢の世界で二枚目の真鯛を釣ってるんでしょか?
↑クーラーが満杯になりました。いつもこうだといいんですがねぇ〜。この前までうるさかったというホッケは一匹も釣れなかった。 ↑精悍な顔つきの真鯛。これほど大きい鯛が自分の足の下を泳いでいると思うと、青森の自然はまだまだ豊かだなと感じる。 ↑一匹足りませんが、我が津軽藩では9枚の釣果でした。御多分に漏れず、メスは乗っ込んでました。
↑午前8時20分、港に到着。須藤船長も満足の結果。今日に続き、明日も船を出す予定だそうで、これで弾みが付いたと大喜び。 ↑幸せを呼ぶ、飛鷹丸(笑)。真鯛釣りは船頭さん次第。いかにしてみんなに釣らせようかと、工夫してる須藤さんは偉い!! ↑この女性がまた、最多枚数を釣りました。釣りを始めてまだそれほど年月が経っていないというのにもうベテランの域に到達。
↑自宅にて記念撮影。シッポだけがやたらと長いけど、57センチあります(笑)。黒鯛も50オーバー釣りたいなぁ〜。 ↑人の姿もほとんど見かけない、こじんまりした漁港。シトシト降る小雨の音が聞こえるほど、辺りは静まり返ってました。
 (上から続く)
 ほへぇ〜、来ました、来ました、岩下志麻! ボウズから解放された快感から「ギャオ〜、やったぞ〜」と吠えまくり、見られては困る涙をそっと拭いたのでした(笑)。真鯛なのは間違いないが、大きさが皆目見当が付かず、多少、時間をかけてもいいから楽しんで取り込もうと考えた。ちょうど隣のリュウちゃんにもヒットしており、ルンルン気分でそちらにも目を向けていた、その時・・・「ギョ!あっらぁ〜」の声が。なぁ〜んと、リュウちゃんの鯛がバレた。ううう、そりゃぁ〜ねぇ〜べぇ〜。とたんに慎重になり、強引なやり取りはヤメにしてドラグを緩め、巻いては出され、巻いては出されの繰り返しののち、やっとゲット。
 う〜ん、楽しい。サイズ57センチは申し分ない。時計を見ると午前4時47分だった。釣りと関係ない人には、まだ寝ている時刻。こんな時刻に一喜一憂してんだから、狂ってる。いつもは夜中までパソコンをペチペチやって、明け方は爆睡してる事が多々ある自分としては違和感があって、実に不健康な生活サイクルである。釣りをして体を壊しただなんて言えるわけもない(笑)。

 外道が全然釣れない。イルカが辺りを泳ぎまくっているためか、小魚が逃げ回ってるのだろうか?予想されたホッケが全く針がかりしないのが不思議だ。アタリがあると100%真鯛である。仕掛けがゆっくりと沈んでいく途中でゴン!と来るため、糸を出す時は集中する。
 しかし、日が明けた7時過ぎからは、マダイも遠のいたようで、アタリが徐々に消えていった。ピークは過ぎたとの判断で午前8時、納竿。港に戻ることに。結局、みよしのグループが5,4,3枚の釣果で合計12枚。我が津軽藩は4,3,1,1枚、合計9枚。船上トータルでは21枚と、文句無しの釣果を残し、小雨の降りしきる中、帰港した。

 自分の判断が大きく左右する黒鯛釣りと、船頭任せの真鯛釣りでは、釣り方が大きく違う。よって、釣れた時の感動もまた違ったものとなる。今後は、二つの釣りを極めるべく(笑)、更にのめり込みたいと思った。あああ〜、硬い調子で終わってもたな。


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