2009年の真鯛釣果

★お知らせ★

 このたび、須藤さんの船に「釣りロマンを求めて(テレビ東京)」の取材で田辺哲男氏が乗船して真鯛釣りを披露しました。
 関東地域などでは既に放送されましたが(2009年10月24日放送「驚愕のゲーム!これが一つテンヤマダイだ!」#1058)、他の地域ではこれからのところもあるので、是非ご覧になってみてください。

 ちなみに青森では11月15日、仙台方面では11月28日だと須藤さんから聞きました。また釣りビジョンでも放送があると思います。お見逃しなく。

 また、10月27日(火)には田辺氏を師と仰ぐ折本隆由氏が乗船し、同じく真鯛を狙うそうです。これもまたTVで放映されるようなので、続報が入りましたら、お伝えします。


場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
10/17
三厩沖
晴れ 大潮 14:26 20:59 12:30頃 22:00 7 2
 待ちに待った真鯛釣り「秋の陣」。今回は伊達の皆さんとの8人仕立て釣行。当初は17日が午後の釣り、18日が午前の釣りという二部構成を予定していたが、須藤船長から「夜釣りが好調だ」と情報が入り、昼から夜中までのロングランぶっ通し(船長交代のため午後6時、一回、帰港)を強行することになった。
 この時期は朝晩の冷え込みが厳しくなり始めていることから、防寒対策をしっかりして来るようメンバーに呼びかけたところ、津軽海峡の神はあざ笑うかのごとく、南風とお日様を与えてくださり、日中の最高で20.9℃、日が落ちたあとも17℃前後という気温で迎えてくれた。おかげさまで全員汗だくとなり、せっかく用意してきた防寒着は居場所を失った。

 さて、はやる気持ちを抑えつつ、タックルの準備を終えて、午前船の帰港を待った。
 第二飛鷹丸が戻り、荷物を降ろす人の顔つきを注意深く観察した。ん〜、いまいち笑顔が見られない。
 奥崎船長に恐々釣果を尋ねると「あんまり良くなかった」と、見かけ通りの反応が返ってきた。メンバーの士気低下を招きたくなかったので、この言葉は封印したまま、ポイントへ向った。

 「待て!」を指示された利口な犬のように移動する船上でジッと待機すること約15分。もう口からよだれが出そうなほど、みんなのボルテージは最高潮だ。「ヨシ!」の合図で一斉にスタート。早速、アタリが出て、KaSさんのテンテンに30センチの小鯛がヒット。前回(7月26日)がシブかっただけに、この一枚で船上は活気づいた。このあとも立て続けに釣り上げ、魚の食いの高さを実感し、期待が膨らんだ。 

 0時45分、船尾のGajinさんに大きなアタリ。一心不乱にハンドルを回す。まもなくあらわれたのは52センチの真鯛。「出たぁ〜」の声のあと、話題のムーチョルチアがヒットリグだったとわかり「ほぉ〜〜」の歓声と共に、リグのチェンジをする者が続出した。Gajinさんにとっては初めての50オーバー真鯛。はるばる仙台から来て糸を垂れた甲斐があったと喜び、ダンスステップでも踏みたいようなルンルン気分だったと思う。おめでとうございます。

 一方、自分にもアタリが出て、ドラグがジーと出たのだが、あらら、水深5m付近で雌雄転換ならぬ魚種転換してしまい、赤い真鯛が黒黄のフグになって上がってくる。サイズも30センチオーバーとなかなかなもんで下関への空輸も考えた。ちょうど船の中央で背中合わせに陣取ったケンイチさんも魚種転換釣りを満喫しており、嘆くことこの上ない。

 午後3時40分、今度もまた船尾に陣取ったKENさんに真鯛ヒット。小鯛やサメに苦しめられていたKENさんだったが52センチを釣り上げる。KaSさんのテンテンに興味を示し、虎視眈々と狙っていたようだ。津軽での真鯛釣りは3年ぶりなため、仕掛けもやや老朽化が進み、不安を抱えていたようだが、そこはテクニックでカバーし、見事に釣り上げた。この模様は動画で確認されたし。

 船は3極化された。船首は小鯛、真ん中はフグ祭り、船尾は大鯛。

 夕まずめの時合いで、船首の熊さんが金のブラーで48センチを仕留める。毎回、必ず結果を出す熊さん、さすが!
 釣行するたびに釣果がグレードアップする熊さんには、もはや貫録も付いてきた。

 日が沈むのが早い、この季節。もう暗くなった午後5時に船長と船の交代のため、一旦、帰港した。前半戦で大鯛3枚は上等。夜釣りが好調とあらば、もっと期待出来る。

 (下に続く)

フォトギャラリー
↑出港前の、釣り師が一番活性の高い時(笑)。
左からSIBUさん、Gajinさん、KENさん、私、KaSさん、ケンイチさん(手前)、TOMEさん(奥)、杜の熊さん
↑本日最初の本命ゲッターはGajinさん。52センチを仕留める。ヒットリグはムーチョルチア。
 KaSさんは45センチを筆頭に20枚以上を釣ってクーラーの蓋が壊れそうなパワーを見せつけた

午後4時前、KENさんに52センチがヒットの動画です

↑熊さん、夕まずめに48センチ。ヒットリグは金ブラー ↑動画の真鯛がコレ。テンテンで釣果

 (上から続く)

 午後6時30分、後半戦がスタート。船は飛鷹丸に、船長が須藤さんにチェンジ。

 水深20m前後の浅場が第二部のポイント。
 20mと聞き、耳を疑い、頭を抱える。水深があって流れのあるポイントを予測していたため、60〜110gと重めのリグを購入して、準備していたのだった。

 新月のため月明かりが無く、真っ暗やみの中での釣りは、きついものがある。夜釣りは2004年以来5年ぶり。
 ところが、船首のKaSさんは相変わらず、竿をしならせ、カツオの一本釣りのように数を稼いでいる。20枚以上の真鯛を釣り、最大45センチを上げていた事を後で知り、祝福の言葉を掛ける事が出来なかったのが悔やまれる。

 午後9時半、船中央のKENさんの竿がしなった・・・というより、暗いため良くわからず「しなったみたいだ」と表現したほうが正しい。だいぶ大きそうに見えたので動画の準備をした。しかし、なんと自分の仕掛けが根掛かりしてしまい、対応に追われてしまった。
 もっと時間をかけて上げるだろうから、トラブル回避した後でもまだ映すチャンスがあると期待していたのだが、百戦錬磨のKENさんのことである、いつのまにか58センチを上げてしまった。
 これにより船上はバーニング状態となり、自分の釣りに集中してしまい、KENさんからわずか20分後に58センチと激闘した熊さんの動画も取り忘れ、とほほのホー。これもまた、良い曲がり方をしていただけに、記念の動画を取っておきたかった。

 午後10時、船が移動した際に携帯で龍飛崎の気象情報を確認してみた。「現在、南西の風10m」。
 情報とは裏腹にあまりにも穏やかな海況を不思議に思ったのだが、ポイントに到着後、仕掛けを投入して、ほんのわずかで激変した。突風と雨が西側から強く吹きつけ、波がザワザワと気持ち悪くざわめき出した。
 船首に陣取ったTOMEさんとKaSさんは耐えられず、フィッシング・ストップ。船尾のほうでも仙台からの移動疲れもあり、撤収の声に異議なく、終了決定。午後10時半、帰港。
 当日の宿、竜飛崎シーサイドパークのケビンハウスに入り、祝勝&反省会を行なった。

 今回、ぶっ通しのわがまま釣行を実現させてくれた須藤船長には心より御礼申し上げます。今後もお世話になる予定なので、わがままが更にエスカレートするかもしれませんが、お付き合いください。

 なお、今季の真鯛釣りをこの回で最後にすると宣言していたのだが、胸の内がもやもやしたため、須藤さんに“電話してしまい”、22日夜半から23日明け方まで船に乗ってしまった。これで釣れていれば、大万歳だったが、釣果はほぼ同じ。よって釣行記もサボって、これで終了したいと思う。来年春にまたお会いしましょう。でわまた。

↑第二部、出港前のひととき
↑21時30分、KENさん、58センチ
↑21時50分、杜の熊さんにも58センチ

↑子供のように胸ときめかせながら、ほぼ半日遊んだ後は、大人に戻ってアルコールで乾杯!
 いやぁ〜、この時もまた楽しいんですよね。早くも次の釣りに心は飛んでいます

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