2013年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
10/11
源氏ケ浦沖
小潮 7:29 13:15 5:00 11:30 8 2
  幸丸の午前便仕立て釣行。6月下旬の仕立てが荒天で中止になり、仕切り直して、ようやくこの日を迎えたのだが、数日前から台風24号が九州・中国地方で暴れ、随分、気をもんだ。幸いにして前々日、温帯低気圧に変化して、ホッとしたのだが、もう次の低気圧が近付いていた。予報は「朝のうち曇り、昼頃から雨、少し荒れる」だった。

 ひとまず、船長から「出船しまぁ〜す」の連絡が入り、伊達グループ8名(TOME、Kenichi、タックス、熊、SIBU、齋藤、gajin、アベ)に速報メールを入れると、小躍りしている様子の返信がきた。さぁ〜、準備開始。今回は源氏ケ浦と平舘での二日連続釣行のため、泊まりの荷物もある。

 午前3時半、だいぶ早く港に着いてしまった。空を見る。オォ〜、星が沢山見えるではないか。ただ風があるのがちょっと気にかかる。ココでこうなんだから、海に出ればもっとあるはずだ。

 今回は源氏ケ浦の真鯛を知り尽くしたビックさんがタモ網係として乗る事になり、良い機会なので伊達Gにいろいろとアドバイスして欲しいとお願いした。

 午前5時過ぎ、岸壁を離れた幸丸は多少左右に揺らされながらポイントを目指した。ん〜〜、波もある。

 ポイントは更に波っ気があり、やや南寄りの東風が吹いていた。いつものように横付けすることが出来ず、浮き玉一つに固定してのスタートとなった。よって、当初、皆に伝えていた右舷側に偏ってのスタイルは無しになった。

 魚探の反応は悪くなく、ビックさんから「底から上3m」などと細かい情報が伝えられる。しかし、なかなか食わない。まもなくしてSIBUさんにファーストヒット。羨望のまなざしを受ける中、喜びの60センチ弱を確保。この日、おニューのロッド(6万○千円)に魂が入った。おめでとう!
 源氏ケ浦はバタバタとヒットするのがパターンだが続かない。少し間を置いてタックスさんに43センチがようやくヒット。これが10連勝となるメモリアルな鯛になった。楽天のマー君並みの連戦連勝だ。タックスさんのロッドもSIBUさんと同じモノだった。伊達Gの面々は、釣行回数に限りがあるため、道具に投資して、青森遠征を楽しみにしているのだという。

 午前7時(頃か?)空は濃い灰色一色となって、ポツポツと雨が降り出した。ゲゲッ、予報より5時間も早いぞ。

 風を背中から受けたくて、右舷中央から左舷船尾に移動してみる。今日は何としても一枚釣らねばならない重い十字架を背負わされていた。夜の宴会で食べる真鯛を釣るよう宿題が課せられていたのだった。コレがないと、皆は持参した米と卵のみの宴会になってしまう。ついつい調子に乗って、絶好調!と自慢したのが拙かった。

 潮は緩いものの、船尾方向にテンヤは軽く引っ張られ、状況は悪くなかった。アタリもまずまずだが“風アタリ(風が竿先に触って魚のアタリかと勘違いすること)”や“波アタリ(風アタリと同様)”によって、バラしたりもしていた。

 少し広いエリアを探るため20mほどキャストしてみた。カーブフォールを作って、ラインを張ったまま、ゆっくり落ちて行くのを待ったところに、ゴゴン!とヒット。2度3度と地獄合わせをして、フッキングを確実にした。タモ網を構えるビックさんには「ハサミはしまって下さい」とお願いして、ネットイン。サイズは55センチ前後。ふぅ〜〜、宴会用の食材が調達出来て良かったぁ〜(※1)。

 ※1 最終的には、この後、ビックさんが釣った60センチちょいの鯛が皆の口に入った。我が鯛は齋藤さんへのプレゼントになった。

 雨は次第に突き刺さるほどの強さになってきた。滝に打たれる修行僧状態。雨の音しか聞こえず、皆、押し黙ったままになる。あまりの雨量にウエアを重ね着する人も出始めた。いつもなら、デジカメも構えるところだが、あまりの強さにしまったまま。2時間ほど雨は続いただろうか、ようやく空が白っぽくなって、青空も少しだけ顔を出すようになった。午前10時、この頃から、ロッドが曲がり始めた。

 船首左舷のKenichiさんにヒット。ロッドが海に突っ込み、顔から笑みが消えていた。2010年6月に78センチを釣った時は満面笑みで余裕をこいていたが、それが無いため注目するが、なかなか上がってこない。ラインは船底を通って反対側に出ていて、辛い状況。そんな時、反対側のgajinさんと熊さんにもヒットしたもんだから、さぁ〜大変。
 「ゴゴンと来たからアワセを入れたよ。手応えバッチリだもんな。ドキドキしたなぁ」(夜の宴会でのgajinさんの談)

 結論を先に言えば3人はお祭りをしていた。グッチャグチャに祭った状況はどうしようもなく、ビックさんの指示でタモ入れは右舷で行われた。つまり、釣った左舷のKenichiさんは獲物がタモに入る瞬間を見られないという不思議なゲット(笑)。

 上がったヤツは大きなどよめきが聞こえてくることから、タダモノでないことが判明。船上で実測の結果、70.5センチと発表。本日はサイズ70オーバーを釣った人に豪華な賞品が用意されていたため、驚きと祝福と嫉妬の声が出た。

 (下に続く)


フォトギャラリー(写真提供はすべてTOMEさんデス)
Kenichiさん、反対に走る鯛と格闘中 上がったのは70.5。良く見ると71に見えるんだが・・・
釣った直後は鯛の背びれが立ってカッコいいね 自分は一番奥で勝負した
gajinさんはハゼ釣って新米ゲット 齋藤さん、遠征4回目で初ゲット

 (上から続く)

 ベタ底で自分にヒット。一枚目よりも手応え充分で、ビックさんに「この鯛、ビックさんのオリジナルテンヤで、ヒットしましたゼ」と余裕こいて、やり取りしていたのだが、まもなくしてビックさん(以下、ビの表記)から「ドラグ、おかしくない?」と指摘受ける。
 あ「うむ、確かにそう言われれば・・・」
 ビ「のしに巻かれたんじゃない?」
 あ「のし?そんなの無いでしょ?」
 ビ「ほれ、そこ(右前方20m)と、あっち(左前方40m)にあるよ」
 あ「うっそぉ〜」

 ビ「一度、緩めてみ」と言われ、ベールを返すと、ラインがシューッと出た。
 あ「オォ〜、ラッキー!」と思ったのも束の間、再び、のしに逃げられ、万事休す。
 泣く泣く、ラインを引っ張り、サルカンから先をロスト。
 ビ「あすぱむさん、これじゃドラグ弱いよ。これじゃ、オ○ナ締め(※2)ダヨ」

 ※2 ドラグが弱すぎる表現。強いのはオ○コ締め。この表現は源氏ケ浦で支持されてます。卑猥な言葉じゃないので間違わないでネ

 終盤で齋藤さんについに人生初真鯛がヒット。絶対に逃すまいと、幸丸上部にある金属ポールにガツン!と当たる鬼アワセ。竿が折れなくてヨカッタ。

 11時で終了だが、午後便が中止になったため30分だけ延長が許された。この間に怒濤の4枚が釣れる。
「あと1枚、残ってますよ。釣るなら今でしょ」とビックさんにハッパ掛けられるも、ピ〜〜〜の終了ホイッスルが鳴らされた。

 港に戻って、集計の結果18枚(船長とビックさんの各1も含む)。もう少し数が出る予定だったが、源氏ケ浦初挑戦だったのと、アタリを取りにくい状況だったので、ヨシとしよう。本日の釣果でちょっと変わった外道が熊さんのイシガレイ。新車で来青のアベさんは、ほとんどアタリから見放され、お気の毒なボウズに終わった。

 この後、翌日の青森ンピック本番に備えて、陸奥湾をぐるり一周して平舘までの約150キロを移動。
 予報は最悪で、気持ちが乗らない移動だったが、コテージで行なった夜の宴会は、鯛づくしの男料理(刺し身、カルパッチョ、アラ汁はKenichiさんが担当)で賑わった。鯛を捌いた齋藤さんとSIBUさんが「全く血が出なかった」と、ビックさんの神経締めを大絶賛。メンバーからも感心の声高く、次回また乗って欲しいとの要望相次いだ。

 午後6時、ブルーウッズ船長との出船確認で「翌12日は中止」が正式決定。宴会は残念会に切り替わり、飲めや食えやで盛り上がり、9時には、皆、バタンQとなった。無理もない。前日朝からほとんど寝ていないのだから。

 大物賞=Kenichiさん(70.5cm)、某釣具店のギフト券
 10連賞=タックスさん(ボウズ無しの10連勝)、頑張りま賞=アベさん(無念のゼロ)、ノシから出したで賞=gajinさん(ノシに逃げられた真鯛をビックさんと共に引きずり出した)。3賞品は齋藤さんから提供の新米ひとめぼれがそれぞれに贈呈されました。また自分にも幹事頑張ったで賞をいただきました。

 明け方、コテージの屋根を雨が叩く音で目を覚ます。風も吹いている。諦めきれない面もあったが、完全にコレで納得した。

 今回の釣行記はTOMEさんのSato'sFactoryと、タックスさんのMr.タックスのればたら倶楽部でも書かれています。視点の違いをお楽しみ下さい。


鯛のカルパッチョ
おだいばオートビレッジ内のコテージで乾杯 刺し身

大物賞のKenichiさん 頑張りま賞のアベさん
10連賞のタックスさん ノシから出したで賞のgajinさん
12日の釣りが中止になり、コテージを1泊キャンセルして帰仙の途に就いた。お疲れ様デシタ

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