朝の回診で、候補者5名の中から1人に絞り込み、その方に最終同意取り付け依頼をしたと、白木先生から報告を受ける。相手は同意してくれるだろうか?神にも祈る気持ちで念ずる。 CVカテーテルの糸が先月2日以来、また切れる。今回は1ヶ所のみ。処置にあたった間口先生が「どうしよっかなぁ、麻酔うつの?1ヶ所だけだから麻酔、やんなくてもいいんだけどねぇ」という。オイオイオイオイ、麻酔やんないと痛いっしょ? |
息子に最終同意依頼の電話が来た。なんとも微妙なタイミングである。不思議なことに、採取するのは自分が入院している病院ではなく、他市の病院でお願いしたいという。なぜなんだろう?患者とドナーが同じ病院になるのはまずいからと絶対一緒にしないそうだが…。 また採取時期が年明け早々の1月中旬。これもまた白木先生から伝えられていた私の移植予定時期と非常に近い。なんだか非常に臭くなってきた。
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外泊から前夜戻り、点滴を繋ごうとしてトラブル発生。入院以来、何度か詰まりを起こしていたCVカテーテルがついに復旧不能になってしまった。ベテランの渡辺ナース(ベテランとはいえ、まだ非常に若い)の懸命の復旧作業にも関わらずダメで、一夜明けたこの日、CVを外して、しばらくは手首に点滴を繋ぐことになった。 朝一番で抜くと言われ、少し驚きつつ処置室へ入った。麻酔は無いと言われ、益々、怖い気持ちでいたら、あれっというぐらい簡単に取られてしまい、拍子抜け。自由になったと思ったら、午後には早速、血小板を入れないとならず、手首から繋がれてしまう。これがまた痛い。少し動いただけなのにチクチク来る。ベッドの空いている側に点滴スタンドを置くため、利き腕の右に刺したのも辛い。 将来の看護師さんを送り出す保健大学に通う学生の実習が始まった。今までにも頻繁に行なわれており、その様子を第三者的に見ていたが、今回は自分に一人の学生を付けたいと依頼があったのでオーケーしてみた。 夜、息子の最終同意確認が同じ院内の一階外来でカミサン同席のもと、行なわれた。そちらは小暮先生の担当である。カミサンは、夫が骨髄を必要とする病気になってしまったので、息子がドナー登録したが、まさかココまで話が進展するとは思わなかったと言い、冗談でも息子の型と夫の型が合うような事があれば、どれほど嬉しいかを伝えたという。 それからわずか1時間後、この話が本当になるんだから、世の中わからない。 夜8時、白木先生がすっ飛んで来た。 驚いた。とにかく驚いた。 |
「あれぇ〜、布団カバーに血痕が付いてるぅ〜」 手首に刺した点滴から少しずつ出血していた。前日から、その部分をジッと見ると、ジワァ〜っとにじんできていたので、こうなりそうな事は予測していた。一刻も早く外したいものである。午後にはCVカテーテルの挿入が行なわれるので、それまでの我慢だ。 ただ、数日前に同室の池谷さんが同じくCV挿入を行なおうとしたが、どうやってもうまく静脈に入らずに断念した経緯を聞かされていた。自分はどうかと、やや不安を感じたが、一発で的中させ、20分ほどで無事終了。血管注射などでも良くあることだが、患者と医者、あるいは看護師の相性みたいなものがあって、うまくいかない時というものは何をやってもダメらしい。 このあと、1階に下りて、レントゲンを撮り、しっかり静脈に入っているのを確認後、手首に刺していた点滴を外した。はぁ〜、さっぱりした。 とはいえ、このCV、次回の治療が終わると、いよいよ移植という次のステップに進み、ヒックマンの出番となるため、必要なくなる。もったいない。できることならば、詰まったCVがあと一ヶ月と少し、持ちこたえて欲しかったところ。
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移植までのスケジュールが白木先生からカミサンとドナーである息子を交えて提示された。 ・近日中に第5回目の治療を始める 移植日が初めて示され、いよいよだなと身が引き締まる思いだ。 |
キロサイド330mg/24時間を5日間、ノバントロン12mg/30分を3日間。 ノバントロンを見て、驚いた。色が濃い藍色である。ネットで噂には聞いていたが、これほどまでに青いとは思わなかった。これが体に入るってことは、いずれ出るわけだから、その色もさぞ青いのだろうなと思ってたら、少し薄まって、そして尿本来の色との混合色「青みどり色」で出てきた。いやぁ、見事な色だ!あっぱれじゃ!
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キロサイドに使う輸注ポンプがいつもと違うタイプのモノが来た。見た感じでは、旧型のようだ。内臓バッテリーの残量表示が無く、いきなり「容量低下」のランプが点いてブザーがブーブー鳴るため、実に使い勝手が悪い。
室内がシーンとしている中、ポンプ音だけが鳴り響く。気にしないで眠ろうとしたが、ダメだった。焦れば焦るほど、眠れない。羊の数もたくさん数え過ぎて、頭が変になりそうだった。 午前1時半、ついにナースステーションに助けを求めた。 アモバン7.5が手に入った。ベッドに戻ってゴクリと飲んだ瞬間、コテンとなった。もっと早く飲めば良かった。この日以降、キロサイド終了の日までアモバンのお世話になったのは言うまでもない。神経質なA型とも、もう少しすればおさらばだ。Oになればアモバンも必要なくなるかな? ※堂本さん、退院。 |
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