南禅寺から、ほんの5分、西に走っただけで朱色の大鳥居が見えてきた。これもまたデカイ。
平安神宮は、平安遷都1100年を記念して、1895年(明治28年)に平安京の一部が復元されて作られた。京都の長い歴史の中では創建されてまだ100年ちょっとと浅いが、建物は1100年前の姿が見事に再現されており、当時の華やかな様子が伝わってくる。1976年には、新左翼活動家により放火され、本殿・内拝殿など9棟が炎上、焼失。当時、まだ文化財指定を受けていなかったために、国からの補助金が出ず、全国からの募金によって3年後に再建された。
緑と朱と白しか記憶にないほど、この三色が非常に目立つ。
太極殿と應天門を軸に左右対称に建物などが配置されているのだが、太極殿に向って右側に「左近の桜」、左側には「右近の橘」があることに戸惑いを覚えた。調べてみると「左近」の「近」は、天皇の親衛隊である近衛兵の「近」を意味していて、天皇の左側にいる近衛兵は左近の桜のあたりに控えていたという。平安神宮には桓武天皇(かんむてんのう)と孝明天皇(こうめいてんのう)が祀られているために太極殿側から見た「右左」になっていると判明。
自分が訪問したのが10月27日。わずか5日前の22日には時代祭が行われ、さぞ賑わったことだろう。
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