あすぱむ徒然草

  南禅寺リポート
 銀閣寺から白川通りを単純に走ること約20分、南禅寺三門前に到着。この南禅寺も、三門のでかいサイズにまず先に驚かされた。
 と言いながら、実は駐輪場を探すことに夢中になり、停めたはいいが、三門はどこかな?と辺りを見回し、少し歩いてようやく見つけたのだった。コレにはわけあって、木の葉がたくさん生い茂り、邪魔してすぐには見えなかったのだ。木と木の間から、突然、出現したのがインパクトあって、衝撃もそれだけ大きかった。

 広い敷地ゆえに、それほど、人込み感がなく、ゆったり見て歩けたのがイイ。見どころも三門、水路閣、方丈庭園、襖絵「水呑の虎」など数多い。

三門の拝観券 南禅寺拝観券

三 門
 いやぁ〜、デカイ。上に上がって景色を見ている人の小さいこと、小さいこと。真っ先に楼上へ昇るべく、入り口を探した。三門の南側に小さな建物があり、そこから入った。

 階段を見て、またまたビックリ。今の建築基準法だと絶対許可が下りないだろう、急角度である。足に自信の無い人、そして高所恐怖症な人は諦めるか、清水の舞台から飛び降りる覚悟で拝観券を買いましょう。途中で、一回、踊り場があって、更に上がると「絶景かな、絶景かな」と言いたくなるような景色が広がった。

 歌舞伎は見たことがないので、偉そうにウンチクを述べる資格もないが『楼門五三桐(さんもんごさんのきり』で伝説の大泥棒・石川五右衛門が見得を切ったというのが、ココ、三門の楼上というから納得・・・しかけたが、三門が出来たのは五右衛門が処刑されてから30年後というんだから納得いかない。1980年に亡くなった林家三平が2011年完成の東京スカイツリーで「ど〜も、すいません」と言うようなもんだ(例えに無理があるか・・・ど〜も、すいません)。

 廊下がやや傾いていて、手すりが無ければ、怖くて、縁まで行けない。ただ基本的に高いところはキライじゃないので、何度も楼上をグルグル回ってみた。名残惜しかったが、次が待っているため、下界に下りた。

これから、あの高いところへ行きます(天国じゃないヨ) かなり急な階段
ミニスカートは遠慮しましょ。
どちらも困る
途中、貴重な飾りを間近に見る 出口。昇り切ると絶景が待ってます。
若干、左に傾いているのわかります?
中には釈尊像と十六羅漢像がお待ちしています ♪あの木、なんの木、気になる木
三門の正面側 山門脇の小さい山廊から入る 三門の裏側(法堂側)

法 堂

水路閣
 琵琶湖からの疏水事業の一環として施工された水路橋は、1890年(明治23年)に竣工。全長93m、幅4m。
 レンガ造り、アーチ構造の優れたデザインは、かなり洗練されていると思う。西欧技術が導入されて間もない当時、日本人だけで設計、施工されたものとして、土木技術史上、極めて貴重なもの。特に、この疏水は琵琶湖の取水口からココまで約12kmにも及ぶ長さがあるにも関わらず、わずか4mほどの高低差しか無く、精密で高度な技術の元に作られた工事であったと言える。これはスゴイ。改めて、先祖の偉大さを思い知った。拍手!パチパチパチ。

 また、テレビドラマをあまり見ないため、詳しくはないが、サスペンスドラマ等のロケ地として有名なため、これが目当てで訪れる観光客の人も多いらしい。高橋英樹とか、片平なぎさとかがココで演技したんでしょうね、きっと。

なだらかな坂道を上がると、水路閣の正体がわかる このように琵琶湖からの水が流れてます。
ところで、この方は何をしているのかが気になる

南禅寺
 南禅寺方丈は、大方丈と小方丈からなり、今回、小方丈にあるという狩野探幽筆の「水呑の虎」の襖絵を目当てにしていたのだが、残念なことに開府400年記念・名古屋城特別展へ出展中で9/25〜11/7まで不在だった。左の写真は「水呑の虎」の留守を詫びる立看板。

 代わりに「扇面貼交屏風」が展示されていたが、やはり「水呑の虎」が見たかった。次のチャンスまで待つしかない。

 弘前城が、来年(2011年)、築城400年を迎えるが、それに出張して来ないかなぁ〜。出張の日当はナンボだろ?高いんだろなぁ〜。

↑虎の子渡しの庭
↑如心庭
↑六道庭
↑華厳の庭
↑窮心亭 壁の無い廊下が張り巡らされ、迷子に?
↑鳴滝庭 ↑還源庭

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