あすぱむ徒然草

  東寺リポート
境内配置図(パンフから) 拝観券
 
 京都二日目の旅もいよいよ終盤。
 観光バスのツアーが30分早く終わり、時刻はまだ15時半。東寺の拝観が間に合うため、自転車で突っ走った。

 自転車を駐車場脇の駐輪場(無料)に置いて、拝観受付へ歩くと、前方に東寺の象徴・五重塔が背筋をシャキッと伸ばして立っていた。

 講堂、金堂に入る(堂内は撮影禁止)。どちらも厳かな雰囲気の中、堂内中央では拝観者が立ち止まって、ジッと動かない。目の前の仏像群に宗教的な知識が深くない自分でも、思わず見入ってしまう。

 表情を細かく見て、上下に視線を移すと、精巧に作られている技術に驚き、制作者の魂がビシビシ伝わってくる。ホントは一体一体、時間をかけて強く目に焼き付けたいのだが、16時半で拝観時間終了とあっては、そうもいかない。

 出来ることならば、一つの寺院に半日?いや、2〜3時間でもイイ、時間をかけて、ゆっくり観たいものだ。


拝観受付は五重塔が迎えてくれる 南大門付近から見る五重塔(国宝)

金 堂(国宝)
 東寺の中心堂でもっとも早く建設が始められ、東寺が弘法大師(空海)に下賜された823年までには完成していたと推定されている。当初の堂は1486年の土一揆で焼失し、その後100年近く再建されなかった。現存の建物は1603年、豊臣秀頼の寄進によって再建。
 中央には薬師如来座像(12の大願を立てて、人々の病患を救うとともに悟りに導くことを誓った仏。古来、医薬の仏として信仰される。像は通例、右手に施無畏印(せむいいん)を結び、左手に薬壺(やっこ)を持つとされるが、ココの薬師如来は薬壺を持たない)が配されている。

 講 堂
 金堂の背後に建つ。825年、弘法大師により着工し、835年頃に完成したが、当初の堂は金堂と同様、1486年の土一揆による火災で焼失し、現存する講堂は焼失から5年後の室町時代・1491年に再建された。
 この堂内の仏像は見応えがある。全21体の仏像中、15体が国宝、6体が重文。こりゃ、凄いわ!

 南大門
1895年、三十三間堂の西門を移築したもの。東寺の歴史からすれば、まだ新しい

不二桜 御影堂(大師堂・国宝)

五重塔
 京都のシンボル。高さ54.8メートルで木造塔としては日本一の高さを誇る。826年、弘法大師により、創建着手したが、実際は弘法大師没後の9世紀末の創建だった。雷や不審火で4回焼失しており、現在の塔は5代目。1644年、徳川家光の寄進で建てられた。
金堂の脇から望む五重塔 外国人も小さく見える

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